fromis_9が韓国の音楽番組で通算2回目となる1位を獲得した。彼女たちがデビューから4年間という長い期間を経てやっと報われたことに胸を熱くするファンが続出している。
2022年1月25日に放送された韓国の音楽番組「THE SHOW」。1位候補には、fromis_9のほか、IZ*ONE出身のチェ・イェナ、ASTROのジンジンとラキのコンビがあがった。知名度も人気も高い2組の候補をおさえ、1位として呼ばれたのはなんとfromis_9だった。彼女たちは、約4か月前に発売した「Talk&Talk」で1位を獲得して以来となる通算2回目の音楽番組1位となった。
「Talk&Talk」で初めて1位を取った際も、メンバーたちが涙を流してよろこぶ姿に胸が熱くなったファンも多いだろう。グループ最年少のジホンが泣いて座り込む姿も印象的だった。
「Talk&Talk」で初1位を取った時の様子
今回、特にファンを感動させたのがジホンのコメントだ。
ジホンは最初に、番組の前日にデビュー4周年を迎えたfromis_9にとって、このタイミングでの1位受賞は、大きな意味があるものだと話した後、次のように続けた。
「私たちfromis_9の9名は一生懸命突き進んできました。そして誰が何を言おうと、どんな辛いことがあっても、お互いを信じ、支えあいながらここまできました。(この1位は)フローバー(fromis_9のファンたちの呼称)たちがここまでがんばってきたと認めてくれ、励ましてくれているものであると思います。メンバーたちにはここまで耐えてきてくれてありがとうと愛してると伝えたいです」と涙ながらに話したのだ。
「DM」で1位を取った時の様子
ジホンが涙ながらに語ったこのコメントには、彼女たちがデビューから4年間あきらめずに努力をしてきたこと、辛いことを乗り越えやっと報われたことへの感極まる気持ちがこめられていた。
fromis_9のここまでの道のりは決して平たんなものではなかった。
fromis_9は、2017年7月から約2か月間にわたって放送されたMnetのサバイバル番組「アイドル学校」で結成されたグループ。2017年11月に日本で開かれたMAMA in Japanにおいて「유리구두(Glass Shoes)」でプレデビュー。2018年1月24日に「To Heart」でデビューを果たした。
fromis_9のデビューステージ
メンバー全員圧倒的なビジュアルをもつだけでなく、ダンスや歌の実力まで兼ね備えており、大きな成功を期待する声も少なくなかった。しかし地道な努力が、なかなか結果に結びつかない。デビューしてから約4年間、大きなスポットライトをあびることなく、苦しい道のりを歩むこととなった。
また2018年10月に発売したスペシャルシングル「LOVE BOMB」から次のシングル「FUN!」まで約8か月という長い時間を要した。さらに「FUN!」の後、次のミニアルバムの発売までに約1年3か月かかるなど、「開店休業」状態が長く続いた。
2021年8月には、SEVENTEENやNU’ESTなどが所属するPLEDIS ENTERTAINMENTに移籍。じっくりと腰を据えて活動に専念できない不安定な状況が続いた。
そんなfromis_9がついに昨年、「Talk&Talk」で初の1位を獲得。そして今回、「DM」でも1位に輝いた。わずか4カ月ほどの間に今まで経験したことのなかった首位の座を2回も獲得したのだ。
さらに2022年1月26日に放送された韓国の音楽番組「SHOW CHAMPION」でもなんと1位を獲得。アンコールステージをみごとに終えた後、メンバー同士抱き合いながら涙を流す姿はファンたちの胸をうつものだった。
「SHOW CHAMPION」で1位を取った時の様子
苦労の末、やっと花が咲いたfromis_9。その勢いは凄まじいもので今回のアルバムの初動売り上げは、10万枚を超えるなどK-POP界の有名ガールズグループたちと肩を並べる健闘ぶりだ。
デビューしてから約4年間、何度も辛いことを乗り越えながらもあきらめずに努力してきたfromis_9。2回目の1位受賞に加え、ジホンのコメントもあいまって、彼女たちがやっと報われたことにファンたちは感極まったようだ。長年の苦労と努力の末、ついに花を咲かせた彼女たちのこれからの活動にますます期待だ。