KPOP monsterの編集部が今年大活躍したアーティストを独自の視点で選ぶアワード企画「KPOP monster AWARDS」。今年、K-POP業界を大きく盛り上げた注目株から編集部スタッフが個人的にハマったアーティストまで、さまざまな切り口でアーティストや楽曲をピックアップ。前編では、BTS(防弾少年団)が栄えある「今年のアーティスト賞」を受賞。大注目のaespaも3部門を受賞。また日本からもINIが「ブレイクアウト賞」にランクインした。
後編となる今回は「今年の楽曲賞」を発表。さらに「ベストグループ賞」、「日本人賞」、「番組賞」、「来年ブレイクしそうなアーティスト」を発表する。
前編はこちら↓↓
受賞者や受賞作品はKPOP monsterのスタッフが独自の視点で選定。投票数の多かったものを受賞者/受賞作としている。
日本人賞
K-POP界では才能あふれるたくさんの日本人が活躍中。そのなかでも今年特に活躍が目立っていたのは、Kep1erの坂本舞白だ。
坂本舞白は、日中韓合同のオーディション番組『Girls Planet 999 : 少女祭典』(通称、ガルプラ)に出演。3回にわたるすべての審査でチームを勝利に導くなど、バツグンのリーダーシップを発揮。最終順位8位を獲得し、みごとKep1erとしてのデビューを勝ち取った。
ガルプラ出演前は、TWICEらが所属するJYPエンターテインメントの練習生であったことでも知られる舞白。一度は夢を諦めそうになったというが、再び夢に向かって挑戦し、前向きに取り組み続けた彼女に勇気をもらった人も多いようだ。
2位タイには、NCTのユウタ、そしてKep1erの江崎ひかるがランクイン。3位タイには、JO1、TWICEのモモ、『LOUD』に出演したコウキが名を連ねている。
1位 坂本舞白
▼スタッフのコメント
「誰もが認める実力、経歴、ビジュアル、性格を持ちながら、なかなかデビューを掴めなかった彼女。MIXTEEN視聴者からすると、Girls Planetでの活躍は本当にうれしい」
「ダンス歌はもちろん、韓国語の通訳、オーディション時のリーダーとしても活躍していた」
2位タイ NCT ユウタ
▼スタッフのコメント
「小さい頃からずっと夢を追い続け、今もなおそのプロフェッショナルを維持して努力し続けている」
「一人で日本のメディアに登場する機会が多く、そのたびにファンを増やしていた印象。ラジオも好評でよくトレンド入りしている」
2位タイ 江崎ひかる
▼スタッフのコメント
「Girls Planet 999で圧倒的なガールクラッシュを見せ、これまでの日本人K-POPアイドルの、『かわいらしく女の子らしい』というイメージを打ち破った」
「第1話から存在感がすごかった!」
3位タイ JO1
▼スタッフのコメント
「常に上を目指して努力を惜しまない姿勢がすばらしい」
「エムカへの出演など活躍の場を広げつつある」
3位タイ TWIC モモ
▼スタッフのコメント
「毎日のようにファンとコミュニケーションを取ったり、得意分野ではないとされていたボーカルカバーに挑戦したりと、とにかくファンへの供給が多く、努力している姿が印象的だった」
「今年もヒット曲をたくさん出して勢力的に活動していたから(TWICEの日本人3人)」
3位タイ コウキ(『LOUD』)
▼スタッフのコメント
「逸材が揃うなかでもしっかりと実力を発揮して、日本人のポテンシャルの高さを見せてくれた(「LOUD」の3人)」
「最年少で韓国語もできないにもかかわらず多くの人に愛され、見事デビューを掴んだ」
番組賞
2021年に放送され、もっとも視聴者の心を掴んだ番組を選ぶ「番組賞」に輝いたのは、『Girls Planet 999 : 少女祭典』(通称、ガルプラ)だ。
『ガルプラ』は日中韓から集まった99人の少女のデビューまでの道のりを描いたオーディション番組。プラネットガーディアンズと呼ばれる視聴者の投票によって、デビューするガールズグループのメンバーが決定される。そこから選ばれたキム・チェヒョン、ヒュニン・バヒエ、チェ・ユジン、キム・ダヨン、ソ・ヨンウン、カン・イェソ、江崎ひかる、坂本舞白、シェン・シャオティンの9人が、Kep1erとしてデビューの夢を勝ち取った。
日本では、NiziUを輩出した『Nizi Project』や、JO1やINIを輩出した『PRODUCE 101 JAPAN』に並ぶ、圧倒的な人気を博した。
2位には、現役アイドルたちのサバイバル番組『KINGDOM:LEGENDARY WAR』がランクイン。続いて、韓国で大きな話題になった『STREET WOMAN FIGHTER』が3位にランクインした。
1位 『Girls Planet 999』
▼スタッフのコメント
「実力者揃いで、パフォーマンスもかなり見応えがあった。3カ国から集まった参加者たちに芽生える友情物語も面白かった」
「日本で特に話題になり、K-POPに関心のない友人たちにも好評だった」
2位 『KINGDOM:LEGENDARY WAR』
▼スタッフのコメント
「現役アイドルたちが競い合っているだけあり、ステージの完成度が高く、毎回パフォーマンスが楽しみだった」
「すでに活躍しているK-POPアーティストの本気を見るのが楽しかった」
3位 『STREET WOMAN FIGHTER』
▼スタッフのコメント
「個人的に、観てない人は損してると思うほど面白かった。ダンサーたちのキャラもとても素敵で、笑いあり涙ありの新しいサバイバル番組」
「韓国で知らない人はいないほど大流行し、今もその熱が冷めやらない」
来年ブレイクしそうなアーティスト賞
来年、もっともブレイクしそうなアーティストとして大きな注目を集めているのは、『Girls Planet 999』より誕生した9人組のガールズグループ Kep1erだ。
Kep1erは、2021年12月14日に1stアルバム『FIRST IMPACT』でデビューする予定だったが、新型コロナウイルスの影響の余波で2022年1月3日にデビューを延期。これにより出演を予定していた音楽授賞式『2021 MAMA』も欠席となってしまった。そんなデビュー前から災難続きの彼女たちだが、ファンからの支持は熱く、デビューへの期待の声も多い。
続いて2位は、IZ*ONE出身のウォニョンとユジンが所属していることでも話題のIVE。そして3位には、強豪ひしめくK-POP第4世代にまた新たに登場する新星ガールズグループとして話題沸騰中のJYPn(JYPエンタの新グループ)がランクインしている。
1位 Kep1er
▼スタッフのコメント
「『Girls Planet 999』でかなり注目を集めたため、デビュー後も期待大のグループだと思うから」
「日本人メンバー2人も含め、Girls Planet視聴者からすると全員応援したくなるメンバーたち」
2位 IVE
▼スタッフのコメント
「4大事務所ではないのにもかかわらず、優れたビジュアルと確かな実力で大きな注目を集めているため。『PRODUCE』シリーズ後の再デビューグループとして成功してほしい気持ちもあります」
「IZ*ONE出身メンバーや、日本人メンバーもおり、全員がビジュアル担当と言えるほど美しいので注目」
3位 JYPn
▼スタッフのコメント
「JYPエンターテイメントのYouTubeにて公開されているダンスや歌の動画が、かなりハイレベルでカッコイイから」
ベストグループ賞
グループ内のケミストリーやチームワークを評価する「ベストグループ賞」を受賞したのは、TWICEだ。
TWICEは、ナヨン、ジョンヨン、モモ、サナ、ジヒョ、ミナ、ダヒョン、チェヨン、ツウィの9人からなるガールズグループ。2015年のデビュー以来、一気にスターダムを駆け上がり、不動の地位を築いている。
そんな、彼女たちはとても仲が良いことでも有名。デビューから6年が経った今でもメンバーやファンを大切に思う気持ちが伝わってくると、熱い支持を得ている。
2位タイにはBTS(防弾少年団)、Stray Kidsの2組がランクイン。3位はSEVENTEENという結果になった。
1位 TWICE
▼スタッフのコメント
「デビューから6年たった今でも、9人仲良しな姿を見せている。これまで休養に入るメンバーもいたが、支え合う姿が印象的」
「人柄を重視するJYPだけに、メンバー間の仲のよさが日頃から伝わってくる」
2位タイ BTS
▼スタッフのコメント
「人気を獲得すればするほど解散を考えるほどの苦悩に襲われながらも、それをメンバー全員で乗り越え、今は自分たちのやるべきことを楽しみながらこなしていく姿がステキ」
「デビュー後何年経っても仲のいい姿がかわいすぎる」
2位タイ Stray Kids
▼スタッフのコメント
「ヒョンジンのイジメ問題で苦境に立たされながらも、メンバー一丸となって人気を取り戻せた」
「リーダー バンチャンを尊敬する気持ちがあふれているグループ。メンバーからは人柄の良さもにじみ出ていて、そんな彼らのようにファンもあたたかく、やさしい印象がある」
3位 SEVENTEEN
▼スタッフのコメント
「音楽パフォーマンスでもバラエティでもメンバー間の信頼を感じる瞬間が多い。家族感がある」
「13人の大所帯でセルフプロデュースをするという、難しいことを6年以上もやっているなんて本当にすごいと思う」
今年の楽曲賞
今年、編集部のスタッフがもっともハマった/評価する楽曲として、「今年の楽曲賞」を受賞したのは・・BTS(防弾少年団)の「Butter」だ。
「Butter」は、BTSが2つ目の英語曲として2021年5月にリリースしたシングル。全米シングルチャート「HOT 100」では通算10週目の1位を獲得するなど、2020年を代表する楽曲の一つである「Dynamite」を超える、世界的ヒットを記録した。
2位に輝いたのはaespaの「Next Level」。次いで3位タイにもaespaの「Savage」、Brave Girlsの「Rollin’」、そしてIUの「Celebrity」がランクインしている。今回、惜しくもランクインとはならなかったが、2021年4月を持って活動を終えたIZ*ONEの「Panorama」をあげる人もいた。
1位 BTS「Butter」
▼スタッフのコメント
「世界的に大ヒット!AMAsも受賞し、グラミー賞も期待大」
「今年を表すには欠かせない曲だと思う」
「ダンス、ビジュアル、全てがカッコよかった」
2位 aespa 「Next Level」
▼スタッフのコメント
「新世界すぎるメロディラインと振付けで”一度も聴いたことがない人はいても、一度しか聴かない人はいない」
「一度聴けば耳から離れないほどの中毒性で、修能禁止曲に選ばれてしまうほどだったから」
3位タイ aespa「Savage」
▼スタッフのコメント
「中毒性のある曲調と、最初のウィンターのセリフが特に最高だった」
「中毒性がすごい!クセが強いけれど何度も聴きたくなる曲」
3位タイ Brave Girls「Rollin’」
▼スタッフのコメント
「リリースから4年目にしてチャートを逆走行、だれもが口ずさむ大ヒット曲になった」
「聞かない日はなかった」
3位タイ IU「Celebrity」
▼スタッフのコメント
「街で流れていたり、インスタなどで使ってる人を多く見た」
KPOP monsterの編集部が選ぶ、「今年の楽曲賞」は、もはや生きる伝説ともいえるほどの活躍ぶりをみせているBTSの「Butter」という結果に。一方でaespaは、同部門に2曲もランクインさせ、全体ではBTSに並らんで最多となる3部門を受賞するなど、ここでも新人らしからぬ強さをみせた。また不動の人気を誇るTWICEは、「ベストグループ賞」を受賞するなど、変わらぬ熱い支持を得ている。
また坂本舞白が「日本人賞」を受賞したり、期待のアーティストにKep1erが選ばれるなど、『ガルプラ』関係の勢いも感じるとても印象的な結果となった。