音楽授賞式『2021 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS(2021 MAMA)』で念願の再結成を果たしたWanna Oneの舞台の細かい演出が感動ものだと、ファンを沸かせている。
Wanna Oneは、2017年にMnetで放送されたオーディション番組「PRODUCE 101 SEASON2」の中で結成されたボーイズグループ。同年のデビュー以来、モンスター級の新人グループとして爆発的な人気を博し、グループの活動を終えた今も伝説としてK-POP界の歴史に名を刻んでいる。今もなお熱烈にファンからの愛を受け続けるWanna Oneの再結成のステージもまた、伝説に残る迫力と感動のステージだった。
そんなステージの中でされた「ある演出」が、ファンの涙を誘うほどの感動ものだった。
その演出とは、登場前にスクリーンに映し出されたメンバーの名前の順序である。
カン・ダニエルの名前がまずスクリーンに大きく映し出されると、視聴者は「カナダ順(日本でいうあいうえお順のこと)だろうな」と予想した。カナダ順で出るならば、カン・ダニエルの次はキム・ジェファンが出るはずである。
しかし、スクリーンに映し出されたのは、ユン・ジソンの名前だった。カナダ順でも公式で使われる順序でもないため、ファンは頭をフル回転させた。
すると、感動的な事実が明らかになった。
実はこの順序は、Wanna Oneが解散前に開催したラストコンサートで退場したメンバーの順番だったのである。コンサートの最後のステージでは公式隊形に並んでいたWanna Oneは、退場の際、両端から1人ずつ退場し、
ライ・グァンリン→ファン・ミンヒョン→オン・ソンウ→パク・ウジン→パク・ジフン→キム・ジェファン→イ・デフィ→ハ・ソンウン→ペ・ジニョン→ユン・ジソン→カン・ダニエルの順で、涙ながらにファンと別れた。
最後にセンターのカン・ダニエルが1人舞台に残り、嗚咽しながら退場して行った場面が、Wanna Oneのファンたちには忘れられない心の痛む記憶だった。
そして約3年の時を経て迎えた今回の再結成のステージ。彼らはラストコンサートの順序で1人ずつ空けていた舞台を埋めていったのだ。
またMAMAのステージにメンバーが登場する際、カセットテープを巻き戻す演出とともにメンバーが現われたが、このカセットテープにも深い理由があった。
カセットテープは、カムバックのティーザーに必ず使われるWanna Oneのシンボルだったのだ。また、「Beautiful(Part II)」は、ラストコンサートの最後の曲として披露された曲であったためファンにとっては悲しい印象の残る曲だった。しかもこの曲は、“テープを巻き戻す音”で始まる曲であった。
さらに、MAMAの舞台に登場したカセットテープの色は、Wanna Oneの象徴色であるアクアグレーだった。
Wanna One(워너원) All Moments【カセットテープの演出は1:43~】
また、今回の再結成の舞台には残念ながらライ・グァンリンは参加できなかったのだが、MAMAのステージの最後にはライ・グァンリンの場所を空け、11人でWanna Oneだということをファンたちにアピールをした。
隅々まで凝った感動の演出で再び伝説級の舞台を創り上げ、ファンたちの悲しい記憶を新しい喜びの記憶で塗り替えたWanna One。ファンたちの心はとても癒されただろう。