今やワールドワイド・スーパースターとなった、韓国の大人気ヒップホップグループBTS(防弾少年団)。
2018年は全米アルバムチャートで2度、初登場1位を獲得。さらに国連でスピーチを披露するなど、K-POPアーティストとして初の記録や功績を次々と生み出している。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの彼らの成功の秘密は、一体なんなのだろうか。
1月8日、K-POPコラムニスト タマー・ハーマンは、韓国日報のインタビューに答え、BTSの世界的な成功の裏側について語った。
西洋音楽業界のギャップを埋めた
ハーマン氏は、まずBTSが成功した理由の1つとして、西洋の音楽業界に存在するアーティストとファンとの間のギャップを埋めたことをあげる。ファンとのコミュニケーションをたくさん取ることが、成功につながっていると説明した。
「西洋のポップミュージック業界は、既存の業界のしくみに縛られています。特に米国では、若いポップスターが良質でキャッチ―な音楽を通じてファンとメッセージを共有することが難しくなっています」-タマー・ハーマン
またハーマン氏は言語の違いは大きな障害にはなっていないと主張する。若いリスナーたちは、歌詞の意味を理解するためにさまざまな手段をもっているからだという。
「若いリスナーたちは、(韓国語の)歌詞を理解しているわけではないでしょう。しかし、辞書などを使って調べることができます。なので、歌詞が英語ではないことは、特に問題ではないんです」-タマー・ハーマン
BTSが成功したのか、K-POPが成功したのか
BTSの成功は、これまでのK-POPの成功と関係があるのか、と聞かれるとハーマン氏は、どちらもつながっていると答えた。
BTSは、K-POPというくくりがなければアメリカ進出がもっと難しいものであった。同じくK-POPは、BTSの成功がなければ、ここまで盛り上がることはなかっただろうと話している。
一方でハーマン氏は、BTSの成功はK-POPの中でも、例外的な出来事である可能性が高いと指摘している。
「他のアーティストが、BTSと同じレベルの成功を再現することができるとは思いません。可能性はありますが、それがどこまでのレベルにとどくかはわかりません」-タマー・ハーマン
K-POPが越えなければならない壁
最後にハーマン氏は、K-POPがさらに世界的に成功するために乗り越えなければならない、いくつかの壁について話した。
「韓国とヨーロッパの文化の違いを理解すること、そしてクリエイティビティの限界を知ることね。それらがもっとも難しいことだと思います。またアメリカのリスナーは、オリジナリティを重視しています」-タマー・ハーマン
さらにハーマン氏は、マネージメント会社が、まだ準備が完全にできていない状態であるにもかかわらず、コンスタントに音楽をリリースし続けなければならないような状況を改善していくのも難しい課題だと述べている。
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