中国大手のソーシャル・ネットワーキング・サービス「Weibo」が、K-POPグループのファンアカウント21個を停止したことがわかった。
CNNによると、Weibo側は9月5日、“分別のない推し活（irrational star-chasing behavior）”を理由に、K-POPグループを中心としたファンアカウント多数を一時凍結。BTSやBLACKPINK、EXO、NCT、IUなど、実に21個のファンアカウントに対し30日間の投稿禁止措置を取った。
これらのアカウントが停止される前には、110万人以上のフォロワーを持つ、BTS ジミンのファンアカウントが同様の措置を受けた。Global Timesによると、ジミンのファンアカウントを運営する非公式のファンクラブは、来月に迫ったジミンの誕生日を盛大に祝うため、4月から募金活動を開始。資金力は絶大で、最初の3分間で100万元（約1,700万円）以上、最初の1時間でなんと230万元（3,900万円）が集まったという。
同ファンクラブは、この資金をもとに、チェジュ航空の飛行機をジミン仕様にカスタマイズ。また、ニューヨーク・タイムズのような有名紙に誕生日広告を出すことも計画していたが、前述の飛行機写真がネット上に出回ったあと、Weibo側はファンクラブが「違法な資金調達」を行ったとして、前述のファンアカウントに対し60日間の投稿禁止措置を取った。
¡Jimtober está cerca! Los aviones Jeju Air con temática personalizada exclusiva para el cumpleaños de Jimin ya están listos para volar.
Muchas gracias a @JIMINBAR_CHINA por este grandioso y lindo proyecto. ☺️💜 #JIMIN #지민 #PARKJIMIN @BTS_twt ジミン pic.twitter.com/UTB4M6T3Wt
— PARK JIMIN COLOMBIA 🇨🇴🐥🍑 (Slow) (@PJiminColombia) September 1, 2021
この措置について、Weibo側は、“このような分別のない推し活には、断固として反対し、真剣に対処する”“道理をわきまえた推し活を促進し、コミュニティの秩序を保つ”との声明を出している。
CNNやAP通信などによると、中国政府はここ最近、エンターテインメント業界への取り締まりを一層強めており、先日には中国のサイバースペース管理局（CAC）が、有名人ファンクラブの「混沌」を「一掃」するための10の対策を発表。その中には、有名人を人気順にランキング付けすることや、タレント事務所やファンクラブの規制強化などが含まれていた。今回、さまざまなファンアカウントが停止措置を受けたのも、この取り締まりの一環と思われる。
また、国家ラジオテレビ総局も先日、エンタメにまつわる新たな規制を発表。男らしくない男性がテレビに出演することや、有名人の子供が登場するバラエティ番組やリアリティ番組の放送を禁止したほか、アイドル育成番組は若者に悪い影響を及ぼしかねず、“道徳的価値が低い”として放送を禁じる通知を出していた。
