7月7日、都内某所にてJO1が「イヴ・サンローラン・ボーテ presents リブレ×JO1 WEB CM公開記念 オンラインライブ」を実施。洗練された衣装に身を包み、最新曲「Freedom」を初披露した。今回は記者として生ライブを鑑賞したライターの視点から、パフォーマンスをレポートさせていただきたい。
今回パフォーマンスした「Freedom」は8月18日に発売される4thシングル「STRANGER」の収録曲。今回のイベント主催者であるイブ・サンローラン・ボーテのWEB CMのテーマ曲でもある。
洗練された衣装
今回JO1が着用したのは黒を基調とした重厚感のあるスーツ。煌びやかなゴールドがアクセントになった上品な衣装となっている。華やかなビジュアルを持つメンバーが多いJO1。今回の衣装はそんな彼らの華麗な美しさをさらに引き立て、「Freedom」のパフォーマンスをより一層輝かせた。
実力派としてのプライドを感じる圧巻のパフォーマンス
今回なによりも驚いたのは全員のダンスパフォーマンスの質の高さだ。全体が揃っているというのは言わずもがな、それに加えて個々のスキルがかなり高まっていたように感じた。
4thシングルでセンターを務めるのは川西拓実。天性のスター性を持つ彼だが、今回のパフォーマンスでの存在感は異様なほど強く、彼の持つパワフルさとしなやかさが最大限に発揮されていた。彼がセンターに来たとき、まるでパズルの最後のピースが埋まったかのように、彼の魅力がJO1の良さをよりクリアに魅せていた。
佐藤景瑚のボーカルも今回のパフォーマンスで特出していたポイントだ。透き通るような美しい声の持ち主である佐藤。今回はその繊細さにパワーが加わっていた。曲の序盤で彼の声が聞こえてきた瞬間、まるでショーの幕が開いたかのような“いよいよJO1のパフォーマンスが始まるのだな”というワクワクした感覚に包まれた。
メインボーカルの與那城奨も、さらにボーカル力がアップ。彼は包み込むような温かい声が有名だが、今回は曲のコンセプトに合わせたパワフルな歌い方を披露した。與那城は時間がたつほどに新しい歌い方を見せてくれるメンバーだ。優しさだけでない、数多くの感情をみごとに表現する彼の姿からは、無限の可能性を感じる。
もう1人のメインボーカルである河野純喜は今回も力強いボーカルを披露。後半は、数多いアドリブコーラスをしっかりこなし、JO1のボーカルを支える大黒柱としての存在感を発揮していた。
美しい赤髪で登場したJO1のダンスリーダー川尻蓮は、しなやかさと上品さとキレの絶妙なバランスを保ったダンスを披露。脚を大きく上げる振り付けでは、並外れた柔軟性と彫刻のような美しいフォームでカリスマを爆発させた。
王子というニックネームにぴったりな、ブロンドヘアーで華麗に登場した白岩瑠姫。見るたびに思うが、彼の存在感と唯一無二の美しさは頭一つとびぬけている。少女マンガに登場するキャラクターのような、非現実的なオーラと華やかさ。立っているだけで絵になる、とは彼のためにある言葉だろう。白岩はダンスの実力がかなり上がったように感じた。キレだけでなく、軽やかさのある動きで優雅なパフォーマンスを見せた。
鶴房汐恩もまた、白岩と同じように個人のスキルがかなりアップしていたメンバーだ。全体の動きがスムーズでより軽やかに、しかし彼が持っている強さはそのままに。カリスマと洗練がみごとにマッチしたパフォーマンスだった。
金城碧海はデビューからずっとものすごい勢いで成長を続けているメンバーだ。そして今回も、やはりその実力の高さを感じさせるボーカルとダンスだった。彼に関しては、かもし出すオーラの質が変わったように思う。鋭い牙のような迫力あふれる雰囲気を持っていた彼だが、今回は上品な印象がかなり強く、YSLのイメージにぴったりな重みのある力強さだった。
見るたびに顔の小ささに驚かされる豆原一成。彼は曲の中盤パートを担当することが多い。デビュー当時から誰よりも情熱的な気迫を放っている彼は、今回も曲を引き締める最高のアクセントとなった。末っ子メンバーらしい爽やかさを見せながらも、上品さと力強さが輝くパフォーマンスだった。
中性的な魅力でパフォーマンスに軽やかさをプラスした大平祥生。彼は2021年に入ってから、より存在感が増したメンバーの1人だ。彼がいることによってパフォーマンス全体の雰囲気を柔らかくも、力強くもできる。その柔軟性の高さは今後JO1のさらなる進化につながるだろう。
ラッパーとして着々と成長を続ける木全翔也。今回は、彼が得意とする”染まる力”、カメレオンぶりが発揮されていた。本来は繊細で可憐なイメージの強い彼だが、パフォーマンスでは力強さとカリスマを発揮。高いポテンシャルと美しいビジュアルを生かし、迫力のあるパフォーマンスを見せた。
実力派の意地を見せたJO1
デビュー2年目となった今、更なる高みに向けて挑戦し続けるJO1。その成長はとどまるところを知らず、さらに加速し続けている。日本のアイドルきっての実力派として新たな風を吹き込むパイオニアの彼ららしい、気迫あふれるステージだった。