BTS(防弾少年団)、台湾での交通事故の詳細が明らかに! “追っかけ専門”タクシーの知られざる実態とは・・?

BTS(防弾少年団) NEWS

台湾で公演中のBTS(防弾少年団)のメンバーらが乗る車が、12月9日、ホテルに向かう途中の高速道路で他の車と接触事故を起こしたことが報じられた。

幸い、大きな事故とはならず、メンバーを含め、けが人は出なかったようだが、一方で、「サセンファン」と呼ばれる、一部の過激なファンによる追っかけ行動が原因で事故が起きたのではないかという噂もささやかれている。

そんな中、事故の現場にいたタクシー会社が、事故の詳細をSNSに投稿。意外な事実が明らかになってきた。

セレブ追っかけ専門のタクシー会社

投稿したのは、「追星高手 TAXI」という会社。なんと台湾でセレブの追っかけを専門にしているタクシー会社だという。

彼らはまず、セレブを追っかける際は、安全を最優先すると強調している。

「我々はセレブリティ―たちを追いかける際には、いつもまず、何よりも安全を最優先します。セレブの出身が日本であっても、韓国であっても、中国本土であってもそれは変わりません。セレブの乗る車が何台あっても、我々は1列に並んで走るよう努めます。セレブの乗った車がウィンカーを点灯させれば、我々は道を譲ります。もし必要な場合は、セレブたちの乗った複数の車が離れ離れにならないように、他の車をブロックすることもあります」

また、彼らがセレブを追いかける際は、自分たちの車がすべて、セレブの車に近づこうとするわけではないことを説明している。

「我々はお互いに連絡を取り合っています。だから全ての車がセレブたちの車の真横や真後ろに並ぶ必要はないのです。我々の仲間の車の内、1台がセレブの車のそばにつけていれば、他の仲間は後ろに下がって、道路状況やセレブの車の位置について情報を受けます」

ファンの過激な追っかけが原因ではなかった!?

そして、今回問題となっているBTSのメンバーを巻き込んだ事故について、このタクシー会社は、BTSの関係者が乗った6台の車同士の車間が短すぎたことが原因で起きたとしている。

「今回の事故の原因は、セレブたちが乗った6台の車が、お互いに近づきすぎて走っていたことが原因です。我々は他の車がウィンカーを点けたときは道を譲りますが、一般の人は譲りたくないですよね。ウィンカーを点けたからといってスーパーマリオになれるわけじゃないですし、他の車が道を譲ってくれるなんてことはあまりありません。そして言うまでもなく、台北に向かう道はいつも渋滞しています。一般の車は渋滞の中で1台ずつ並んでいるんです。急に割り込んでくる車に道を譲りたいと思う人なんているでしょうか?」

交通量も多く、ドライバーにとってストレスのかかる状況の中で、BTSの一行を乗せた6台の車は車間をつめて走っていた。そして、その内の何台かが急な車線変更をしようとしたことで事故が起きたという。

「セレブの乗った何台かの車が同時に割り込もうとしたんです。スピードはかなり出ていましたが、車間が短すぎました。それでブレーキが間に合わなった人がいたようです」

さらに、今回、BTSの関係者が乗った車と接触したタクシーは、BTSの追っかけをしていたタクシーではなく、たまたまそこに偶然居合わせた、一般客を乗せたタクシーだったと説明。ネット上で騒がれているように、ファンの過激な追っかけが原因で起きた事故ではないとしている。

「今回の事故で、セレブの乗った車と接触した車両は、一般客を乗せて、台湾に向かっていたタクシーでした。タクシーの屋根についているサインには桃園市のタクシーであると表示されています。あのタクシーはセレブを追っかけていたのではなく、偶然にあの場に居合わせただけなんです」

今回の事故で、「追星高手 TAXI」は、まさに「主犯」として、BTSファンからの抗議が殺到しているようだ。しかし、実際に事故を起こしたのは、彼らとは違う一般のタクシーだった。タクシーが事故を起こしたからといって、すぐに「セレブ追っかけ専門タクシー」のせいにしてはいけないと、忠告している。

「ネット上で騒いでいる正義の戦士のみなさん、黄色い車(注:台湾ではタクシーは黄色が多い)を見たからといって、すぐに騒いではいけませんよ。今回の事故は映像の証拠があるんですから」

また事故後の対応も、セレブのことを考えた適切な行動だったと説明している。

「事故が起きた後、我々のチームはセレブたちの車の前方に停車しました。なぜなら、警察を呼んで処理をしてもらわないといけないからです。セレブは車をレンタルしています。保証も入っています。そして保証を受けるためには、警察を呼ばないといけないわけです」

事故の瞬間の動画が公開

結局、BTSの関係者が乗る6台の車のうち、3台が接触事故を起こしたようだ。

「セレブの乗った2台の車が互いに接触しました。そして、無理やり車線変更しようとした別の1台のセレブの車がタクシーと接触しました。それらの車に乗っていた、アーティスト、ボディーガード、その他何人かのスタッフは、事故に巻き込まれなかった別の3台の車に乗り込み、彼らが宿泊するホテルに戻りました。我々もホテルに行きました」

このタクシー会社は、事故が起きた際の映像も公開している。

【動画】タクシー会社が公開した映像

このタクシー会社の説明が本当であるならば、今回の事故はファンの間で噂されているように、一部の過激なファンの追っかけ行動によって起きたわけではなかった、ということになる。

一方で、台湾で、このようなセレブの追っかけを専門とするタクシー業者がいることは、日本の感覚ではなかなか理解しがたい。彼らは安全を最優先しているというものの、「追っかけ」をしていることには違いなく、彼らの存在はセレブやドライバーたちのストレスになっている可能性もあるだろう。

コンサート会場の出入口や空港であればまだしも、アーティストが車に乗ってからも延々と追いかけまわしたり、同じ飛行機にまで乗り込んでアーティストに付いていくような過激な行動は、アーティストにとって迷惑であるばかりか、危険も伴う。

ファンだからこそ、アーティストが、オフの時間には、ほっと一息つけるような、配慮をしてあげることが大切、という当たり前の結論に至るわけが、そんな当たり前のことを実行することが難しいほど、BTSの人気が過熱しているということか・・。


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