BTS(防弾少年団)を輩出したBighitエンターテインメント(現:HYBE)の驚きの育成法が話題になっている。
現在、K-POP界のみならず、世界の音楽シーンで飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を集めるボーイズグループBTS。華々しい活躍を見せ、順風満帆なようにも思える彼らのアーティスト人生だが、実は彼らは苦労人だ。
というのも、彼らがデビューした当時はSM、YG、JYPの3大事務所のアーティストが圧倒的な人気を誇っていた。創設されたばかりのBigHit 初のボーイズグループとしてデビューした彼らは、とても不利な状況にあったのだ。
それでも、抜群の実力とカリスマ性、親しみやすいキャラクターと高い音楽性などで人気を集め、スターダムにのし上がった彼ら。そんな彼らを輩出したBigHitの教育に注目が集まっている。
BigHitのプロデューサーでCEOのパン・シヒョク氏によると、練習生1人当たり、デビューまでかかるレッスン費は1億2000万ウォン(日本円で約1200万円)だという。こうした費用は普通の事務所であれば、一部または全額が練習生に“借金”として課せられることになり、デビューしてからしばらくはその費用が給料から天引きされる。活動がうまくいかなかった場合は、アーティストとしてデビューしても給料がもらえず、解散して借金だけが残る場合もあるという。一方、BigHitエンタや3大事務所では、レッスン費が100%会社負担で、デビュー時からアーティストに収入が入るという。
また、デビュー内定グループが決定すると、デビューの最長1年半前から宿舎での共同生活がスタートする。それぞれがデビューのための準備をしながら、3~6ヶ月の間、メンバー同士がお互いに評価をし合うという。この期間にグループの方向性、メンバーのポジション、リーダーが決まる。
BigHitのレッスンは他社より時間とお金がかかるというパン氏によると、歌手としてのトレーニングに加え、メンタルケアや社会人としてのトレーニングなども行っている。さらに、練習生が自身の音楽の趣味やスタイルを理解していない場合もあるため、音楽センスを養うトレーニングなども行っているという。逆に、他社がよく行っているような演技のレッスンはほとんどせず、アーティストとしてのレッスンを徹底的に行っている。
こうした育成法に関し、パン氏は「現在は、ほとんど大多数の契約がアーティストの決定権を尊重する方向になってきている。BigHitも会社設立以来、こうした新しい取り組みを行っている」と話した。
これにネットでは、
「教育は徹底しているけどアーティストファーストでいいよね」
「私もBigHitに入りたいw」
「だからBTSがここまでがんばってこれたんだね」
など、たくさんの反応が寄せられている。