BTS(防弾少年団)がアジア人に対する人種差別について批判声明を発表した。
3月30日、BTSは公式ツイッターアカウントにてアジア人ヘイトに反対する内容の文書を投稿した。文書は韓国語と英語の2か国語で書かれている。
#StopAsianHate#StopAAPIHate pic.twitter.com/mOmttkOpOt
— 방탄소년단 (@BTS_twt) March 30, 2021
訳:
愛する家族を失った方々に慰労の言葉を申し上げます。そして悲しみとともに心から怒りを感じます。
私たちはアジア人という理由で差別を受けたことがあります。道を歩いているときに理由もなく悪口を言われたり、外見を卑下されたりもしました。「アジア人がなぜ英語を話すのか」という言葉も聞いたことがあります。
私たちの経験は今起きていることに比べると非常に小さなことです。しかし、あのとき経験したことは私たちを萎縮させ、自尊心を奪ったりもしました。ましてや人種が違うという理由で憎しみや暴力の対象になるということは、私たちには表現できない苦痛でしょう。
今起きていることは、アジア人としての我々のアイデンティティと切り離して考えることができません。実は、このような話を持ち出すまで、また私たちの声をどう伝えるか決定するまで、たくさんの苦悩がありました。
しかし結局、私たちが伝えなければならないメッセージは明らかです。
私たちは人種差別に反対します。
私たちは暴力に反対します。
私、あなた、私たちは皆尊重される権利があります。みなさまと共にします。
BTSはこれまでに自身らが受けてきた差別行為について言及するとともに、現在、アジア人差別によって被害を受けている世界中の人々に慰労と共感の声をかけた。世界で活躍するワールドスターであるBTSの「差別を受けたことがある」という告白には驚いたファンもいるかもしれないが、アジア人差別は欧米諸国に根深く残っている。
最近は世界各国でアジア人ヘイトが加速、暴行や殺人などのヘイトクライムも急増している。このような痛ましい現状を前に、世界で活躍するアジア人であるBTSが今回のような声明を発表することは社会的に大きな意味を持つことだろう。
BTSのツイートを見たファンは彼らの勇気ある決断に感謝と称賛の声をおくっている。
「声を上げてくれてありがとう」
「このツイートを見てすごく慰められた」
「被害者の痛み計り知れないものだよね…」
「共にしますという言葉が力強い」
「彼らは本当に、どんなときにどんなメッセージを発するべきか、しっかりと自分たちの役割がわかっている気がする」