新人ガールズグループSTAYCのある動画が注目を集めている。
それが、時代別のK-POPのヒットソングのダンスをカバーして踊る映像だ。一見、普通のダンスカバー映像に見えるが、この動画がなぜ人々の視線を集めているのだろうか。
その答えは、彼女たちが身にまとう衣装にあった。一曲ずつ衣装を着替えて踊る彼女たちが着ているのは、その曲がリリースされた当時に流行していた制服コーデなのだ。
2007年のWonder Girlsのヒット曲「Tell me」から始まり、2010年miss Aの「Bad Girl Good Girl」、2011年T-ARAの「Roly-Poly」、2013年EXOの「Growl」、2016年TWICEの「CHEER UP」、2019年BLACKPINKの「DDU-DU DDU-DU」まで、当時大ヒットした曲を、トレンドメーカーである女子高生の制服とともに振り返るアイデアが面白いと話題。
特に衣装のアイデアは緻密に練られており、スカートの長さや合わせるカーディガンやジャージはもちろんのこと、リュックやスニーカー、ストラップなど、小物まで当時の流行を完璧に再現している。
韓国人だけでなく、当時K-POPや韓国ファッションにハマっていた人なら誰でも「懐かしい!」と声が出てしまう動画なのだ。
この映像を企画した1theKのノウルPDは韓国メディアの取材に、このクオリティの高さは「徹底的な資料調査」によるものだと答えた。
そのなかでも特に参考にしたのは、インターネットに残る写真や映像と、それに書き込まれたネチズンたちのコメントだそう。この企画の着想も、こうしたネチズンの投稿から生まれたという。
STAYCのスタイリストもこの企画には相当苦労したようで、「(当時流行したアイテムのなかで)1,2個とても手に入れるのが大変なものがあった。ブランドの本社にまで連絡したが、製造が終了しており、似ている商品で代用したりもした」などと裏話を語った。
これほどまで徹底的な準備を経て誕生したこの動画にネチズンからは
「企画した人は10年間給食を食べてきたのかと思うほど、完璧に再現されてる」
「アイドルの衣装では着ないような、当時の安くてかわいいアイテムがそのまま使われていてびっくり」
「自分の学生時代の記憶がよみがえってくる」
など、肯定的なコメントが殺到している。