人気K-POPアーティストのテミンが、アルバム名「Never Gonna Dance Again」に込められた本当の意味について明かした。
テミンは、SHINeeやSuperMのメンバーとして活動する一方で、ソロ歌手としても絶大な人気と圧倒的存在感を見せつけている。特に、誰もが認めるダンススキルはK-POP界でもトップクラスだ。
彼は、2020年8月に公開されたプロローグシングル「2 KIDS」を皮切りに、「Never Gonna Dance Again : Act 1」「Never Gonna Dance Again : Act 2」を含めた全3部作となる「Never Gonna Dance Again」シリーズをスタートさせた。最終作となる「Never Gonna Dance Again : Act 2」は11月9日に発表される。
この「Never Gonna Dance Again」とは、日本語で「二度と踊らない」という意味だ。テミンの代名詞とも呼べるダンスを捨ててしまうことを意図するようなアルバム名に、シリーズ発表当時ファンは驚きを隠せなかった。
10月1日に、アメリカの経済誌Forbesのインタビューに答えたテミンは、「Never Gonna Dance Again」というアルバム名に込められた本当の意味について明かした。
テミンは「Never Gonna Dance Again」シリーズで、楽曲の制作からMV演出に至るまで、これまでのソロアルバム以上に、より直接的に制作の過程に関わったという。その分、彼は今回の「Never Gonna Dance Again」シリーズが、これまでのキャリアの再スタート的な位置付けになっていると語った。
「Never Gonna Dance Again」というアルバム名は、彼自身に存在する反抗的な面をより強調するためにつけたという。これまで、SHINeeやSuperMのメンバーとして、そしてソロ歌手テミンとして活動する中で、より素晴らしいダンス、より素晴らしいステージ、より素晴らしいパフォーマンスといったように、大衆が「彼」に求めるパフォーマンス像が生まれてきたことは事実だ。
こうした期待に反抗する意味で付けたのが「Never Gonna Dance Again」だという。「自分に求められているダンスは“二度と踊らない”」、これまでの自分とは違う、新しいテミンをスタートさせるのが、「Never Gonna Dance Again」シリーズだ。
Taemin「2 KIDS」MV
また彼は、こうした大衆からの期待や彼に対する考え方を再構築するために、あえて「Never Gonna Dance Again」シリーズは3部構成になっていると明かした。3部作「2 KIDS」「「Never Gonna Dance Again : Act 1」「Never Gonna Dance Again : Act 2」と順に追うことで、アーティストとしてのテミンに対する大衆の見方・考え方を変えていきたいと語った。
さらに、これまで「Never Gonna Dance Again」シリーズを通して発表されたタイトル曲「2 KIDS」「Criminal」が全く異なった相反する雰囲気を持っていることについて聞かれると、「『2 KIDS』は愛からくる痛みや壊れてしまった心がテーマになっている曲」だと説明し「Criminal」は「2 KIDS」の流れを受け継いだ「暗く、心の内側にある感情」がテーマになっているという。そして、最終作のタイトル曲「IDEA」は、これまでの苦痛から立ち上がる姿を見せる予定だと話した。
多くの人に愛されるアーティストとして、これまで活動してきたテミン。彼に向けられる期待感に対する反抗心は、彼が純粋にアーティストとして自分の表現したい音楽とのギャップから生まれたものだろう。今回の「Never Gonna Dance Again」シリーズは、これまでのアルバムよりもより直接的な制作まで関わったというだけあって、こうした反抗心が色濃く出た作品となっている。
その分、アーティストとしてより成熟したテミンを知ることができるアルバムとして、今後長く、多くの人に愛される作品となるだろう。今後も、11月9日に発表される「Never Gonna Dance Again : Act 2」に、注目したい。
Taemin「Criminal」MV
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