2020年下半期、ホットなアイドルグループたちのアルバムを紹介するのに、絶対に外せないキーワードがある。
それは、「レトロ」だ。これは、音楽以外にもファッションや映画など、カルチャー全体のトレンドとして注目されている。
世界の音楽シーンでは、デュア・リパやザ・ウィークエンドが、全トラックディスコ調の曲を収録したアルバムを発売。レディ・ガガもレトロサウンドを取り入れた。
そんな「レトロ」旋風がK-POPにも起こっている。
EXOのセフンとチャンヨルのユニットEXO-SCは、ディスコ調の「1 Billion Views」を7月にリリース。TWICEやNiziUの生みの親、J.Y.Parkも「When We Disco」でレトロなダンス曲の魅力を見せた。
EXO-SC ’10억뷰 (1 Billion Views) (Feat. MOON)’ MV
J.Y. Park “When We Disco (Duet with 선미)” M/V
米ビルボード1位を記録し、K-POPを全世界に知らしめることとなったBTS(防弾少年団)のヒット曲「Dynamite」も。ディスコポップを基調とした曲で、MVのセットや衣装もレトロな雰囲気あふれるものでそろえた。
BTS ‘Dynamite’ Official MV
同じく世界中で話題なっているBLACKPINKの最新曲「Lovesick Girls」。カントリー風のギターサウンドが曲全体をひっぱるレトロサウンドが特徴的だ。
BLACKPINK – ‘Lovesick Girls’ M/V
さらに、ディスコ調のMAMAMOO「WANNA BE MYSELF」や宇宙少女Chocomeのヴィンテージディスコポップ「Hmph!」なども続いた。
[MV] (MAMAMOO) – WANNA BE MYSELF
[MV] WJSN CHOCOME – Hmph!
また、カムバックを控えるトップグループ、SEVENTEENとTWICEも「レトロ」がキーワードの新曲をリリース予定。
10月19日にリリースされるSEVENTEENのスペシャルアルバムのタイトル曲「HOME;RUN」は、スウィングジャンルを基盤としたレトロなサウンドになる予定。
10月26日に2ndフルアルバム「Eyes wide open」でカムバックするTWICE。タイトル曲「I CAN’T STOP ME」は、ユーロエレクトリックサウンドとアメリカの80年代シーンサウンドを混ぜたウェーブジャンルの曲になるという。
ある韓国の音楽関係者は、「ほかのジャンルの歌手よりアイドル歌手の方がトレンドを追う傾向にある。これまでレトロサウンドを取り入れたグループが成功しているとなれば、なおさらだ。しばらくはこの流れが続くだろう」と分析している。