ガールズグループTWICEのファンが、所属事務所のJYPエンターテインメント(以下、JYPエンタ)に対し、デモを行った。
9月14日午前9時、韓国・ソウルのJYP社屋前には「JYPE(JYPエンタの略)3本部に要求する」と大きく書かれたトラックが登場した。
これは、韓国のTWICEファン有志たちが集まって行っている「Respect TWICE」運動の一環。JYPエンタに対して、TWICEの待遇改善を要求している。
彼らはツイッターアカウントを通じ、JYPエンタにいくつかの要望をする運動を行なっている。以前にも、ツイッターで同時間帯に一斉に同じハッシュタグをツイートするツイッターデモなどを開催してきた。
彼らの要求は、大きく分けて5つだ。
①ミュージックビデオ制作会社の交代
「Like OOH-AHH」から「MORE & MORE」まで、5年間TWICEのタイトル曲のミュージックビデオは、すべてスタジオナイーブという一つの制作会社が担当している。彼らは、最近のミュージックビデオに新鮮さが見えないだけでなく、「MORE & MORE」では映像に登場したオブジェの盗作騒動まで起こり、TWICEのアーティストとしてイメージ、ブランド評価に悪影響を及ぼしていると指摘。
②アーティスト保護の強化
悪意のある書き込みへのさらなる強硬な法的措置と、告訴結果の内容の公開、告訴の際のファンたちによる証拠集めを許可することを求めている。
③プロモーションの強化
現在のTWICEの国内外でのプロモーションのずさんさ、不十分さを指摘、改善を要求している。
④衣装の改善
TWICEの衣装が、彼女たちの強みであるパフォーマンスを引き立てるどころか足を引っ張っていると指摘。特に動きにくい服装や極端に短いスカートでメンバーたちの素晴らしいパフォーマンスに影響が出ているとして改善を求めている。
⑤収録曲のミュージックビデオ、タイトル曲のパフォーマンスビデオ提供
TWICEは最近アメリカの音楽レーベルと契約し、本格的に世界進出をはかろうとしている。そんな、世界市場では「新人」となる彼女たちには、さらなるプロモーションが必要だとして、タイトル曲と違った魅力をもつ収録曲のミュージックビデオや、タイトル曲のパフォーマンスビデオの制作・公開を求めている。
さらに、今回のデモに先立ち、彼らは2万人以上のONCE(TWICEのファン)にアンケート調査を実施。97.3%という圧倒的支持を後ろ盾にデモを行った。
このデモは9月14日から16日の3日間行われ、国内外の多くのTWICEファンが支持した。主催者側によるとこの件に関してJYPエンタからの明確なフィードバックは今のところないと言う。
世界中に巨大なファンダムを持つTWICEだけに、その待遇やプロモーションも、トップスターとして相応のものが求められている。