常に進化を続け、全世界にインパクトを与えているK-POPシーン。特に今年は、その様相が大きく動いているという。
今年の上半期のビッグニュースは、SOURCEミュージックとPLEDISがBighitファミリーになったというニュースだ。
このニュースは、BTS(防弾少年団)とTOMORROW X TOGETHER(Bighit)、SEVENTEENとNU’EST(PLEDIS)、GFRIEND(SOURCEミュージック)がファミリーになったということを意味する。特に、BTSとSEVENTEENは、EBS(EXO-BTS-SEVENTEEN)と呼ばれるボーイズグループ上位3組であり、その中の2組が同じファミリーになることでK-POP界に衝撃が走った。
下半期、現時点での最大のニュースは、韓国のIT大手NAVER社がSMエンタに1000億ウォンを投資し、SMとJYPエンタが合同でオンラインコンサート専門会社を設立したことだ。
SMは、系列会社であるSMEJ プラス、MYSTIC STORY、コンテンツファンドにNAVERから全1000億ウォン規模の投資を得たことを、8月3日に発表。
その次の日、SMとJYPはオンライン専用コンサートブランド「Beyond LIVE」を企画・運営する「Beyond LIVE Corporation·BLC」という会社の合同設立を発表した。
なんと、韓国3大芸能事務所と言われる、SM・JYP・YGのうち2社が大々的にタッグを組んだのだ。
これらの動きから、現在の韓国芸能界の勢力図は6強とも言われている。3大事務所であるSM・JYP・YGに加え、力を伸ばし続けるBighit、多くの系列会社を持つKokao(KakaoM)とCJ ENM(Stoneミュージック)を加えた6社だ。
Kokaoは、IUが所属するEDAMエンターテインメントや、MONSTA X、WJSNが所属するSTARSHIPなどを傘下に持っている。CJ ENMは、IZ*ONEのマネジメントを始め、MAMAMOOなどが所属するRBWやチョンハなどが所属するMNHなどともパートナー契約を結んでいる。
その6強の中でも一目置かれているのはやはりBighit。SOURCEミュージックとPLEDISの買収に加え、新型コロナウイルスの脅威という未曾有の事態でオフラインでのイベントを企画できない中でも、いち早くさまざまなコンテンツを届けた。BTSの止まらない勢いもあり、今年の上半期だけで2940億ウォンの売り上げを記録した。
新型コロナウイルスの影響を始め、さまざまな社会情勢が揺れ動く2020年。K-POP界にも多様な変化が起こり、芸能事務所各社も生存と発展のための戦略を練っているようだ。