韓国の三大芸能事務所の1つ、JYPエンターテインメント(以下、JYP)が新しいプロジェクト「IDOList」を始動させた。
TWICE、GOT7、Stray Kids、ITZYら人気K-POPアーティストを擁するJYP。最近では、日本でオーディション番組「Nizi Project」を成功させ、日本人だけで構成されるガールズグループ、NiziUを誕生させたことが記憶に新しい。
常に斬新な発想で音楽業界をリードしてきたJYPがまた新たな試みを始める。それが「IDOList」だ。
JYPは7月16日、公式SNS( @jypnation )上で「IDOList」のティーザー映像を公開。「私たち、次のカムバックアルバムどうすればいいですか?」という問いかけとともに、JYPに所属するアイドルたちが次々に登場し、「挑戦してください!」と呼びかけた。
2020 JYP Entertainment ‘IDOList’ Promotion Video
「IDOList」とは、JYPに所属するアーティストたちの「次のカムバックアルバム」のコンセプトを、一般人であるファンから募集する企画のようだ。
公式サイトによると、応募資格は「IDOListになりたい誰でも」だけ。応募方法も、公式ホームページから「JYPアーティストのうち1チームを選び、次のカムバックアルバムの企画案」を提出するというシンプルな方法だ。募集期間は2020年7月20日〜8月7日で、企画案提出後、1次面接・2次面接を経ると、JYPの正社員として入社し、実際にJYPアーティストと一緒に仕事をすることができるようだ。
プロジェクト名である「IDOList」とは、アイドル(IDOL)という単語に、Scientist(科学者)やPianist(ピアニスト)のように、「〜する専門家」を意味する「ist」をつけた造語だ。「IDOList」は「アイドルの専門家」を意味している。
「IDOList」の公式ホームページによると
「JYPエンターテインメントでは、K-POPのパラダイムを変えることができるIDOListを探しています」
とある。
パラダイムとは、ある時代や分野において支配的な規範となっているものの考え方のことである。つまりJYPは、K-POPに新しい風を吹かせることができる人材を探しているようだ。
JYPはこれまでにも、時代に先駆けて多種多様な取り組みをしてきた。
「IDOList」の土台となったと思われる企画に、JYPが協力し、2019年にMnetで放送されていた「スーパーインターン(Super Intern)」という番組がある。JYPで働くインターンを一般から公募し、さまざまなミッションに取り組ませ、最後まで勝ち残ったインターンはJYPの正社員になれるという企画だ。
「スーパーインターン」では、応募者の年齢、職業、経歴、資格などはいっさい考慮されず、応募者の情熱や人格、能力だけが審査の対象となった。番組では、実際にインターンたちがJYP所属アーティストについて今後の戦略を考えたり、実際にイベントを企画して実行するといった、かなり実践的なミッションに取り組んだ。
そして「スーパーインターン」で最後まで残った人物は、実際にJYPに就職し、現在も活躍しているという。
K-POPファンの中には、自分の好きなアイドルが「こういうコンセプトでカムバックしてくれたらいいのに・・・」と考えている人も多いだろう。そんなファンにとって、「IDOList」は自分のアイディアを実現させる最高のチャンスになるだろう。
「IDOList」公式ホームページはこちら↓↓↓
https://idolist.jype.com/