7月3日、人気ガールズグループ AOAの名が韓国のネット上で話題をさらった。そのきっかけは、元メンバーで女優として活動するクォン・ミナがInstagramにアップした一連の投稿だった。
その投稿は、クォン・ミナがグループのリーダーであるジミンに練習生時代から約10年間にわたっていじめを受けてきたという衝撃的な内容だった。特に、クォン・ミナの父がすい臓がんで危篤状態だった際、楽屋で泣いていると、「あんたのせいで空気が悪くなるから泣かないで」とジミンに言われたことに深く傷ついていると語った。
クォン・ミナの暴露が続くなか、ジミンは自身のInstagramに「作り話」と投稿。つまり、クォン・ミナの投稿は作り話だと主張した形だ。
これに対し、すぐさま反応したクォン・ミナは、リストカットを繰り返した自身の腕の写真をアップ。衝撃的な写真とともに、「傷の治療を３～４回して、これでも薄くなった。でもオンニ（から受けたいじめ）の記憶は消えない」と告白した。
このあとジミンはクォン・ミナの家を訪ね謝罪し、自身のInstagramに「（謝罪に行った）昨日も泣きながら懇願したけど、これまでミナが抱え込んできた傷は簡単に消えることはないと感じました。本当に申し訳ありません」と謝罪文をアップした。
しかし、クォン・ミナはこの謝罪文について「懇願したですって？昨日は私を正しい道に導くためにやったと言っていたじゃないですか。そんな人が宿舎に男を連れ込んで性関係をする？あなたがまず正しい道を行ってください。少なくとも嘘をついちゃだめでしょう」とまたもや衝撃的な事実を暴露し、厳しく批判した。
これによってネット上でのジミンへの批判は爆発。彼女のInstagramに国内外から多数のコメントが寄せられている。
沈黙していた所属事務所のFNCエンターテインメントは、議論が二日目を迎えたこの日の夜、やっと重い口を開いた。「ジミンはこれをもってAOAを脱退し、一切の芸能活動を中断する。当社もこの件に対し責任を痛感しアーティスト管理に務めていく。ご心配をおかけしたことを謝罪する」と、ジミンのAOA脱退と芸能界引退を発表した。さらに7月6日には、AOAがグループとして出演を予定していたイベントを欠席することを発表した。
この一連の事件は韓国で瞬く間に話題に。ジミンの遅すぎる謝罪とその態度はもちろんのこと、所属事務所や他のメンバーも厳しい批判にさらされている。
クォン・ミナが一連の投稿の中で、活動当時に所属事務所に相談したが真面目に取り合ってくれなかったと明かしているが、それについて所属事務所は言及していないことについてネチズンたちは批判。また、沈黙を貫いている他のメンバーたちに対して「傍観も加害だ」という指摘も噴出している。
リーダーであったジミンが脱退し、4人組として活動していくことになったAOA。メンバーと所属事務所には誠実な対応が求められている。
