人気ドラマ「サイコだけど大丈夫」に、SHINeeのジョンヒョンが生前に残した手紙の内容を剽窃(ひょうせつ)した疑いが浮上している。
韓国で6月20日にtvNで放送を開始したドラマ「サイコだけど大丈夫」は、人生の重さから愛を拒否する精神病棟の保護士ムン・ガンテと、生まれつき愛を知らない童話作家コ・ムンヨンが、お互いの傷を癒し合っていくラブコメだ。日本でも動画配信サイトNetflixにて配信され人気を博している。
今回、問題となっているのは、作中に登場するガンテとムンヨンの会話の一部だ。この会話の内容が、SHINeeのメンバーであるジョンヒョンが書いた手紙の一部と一致していると指摘されているのだ。
病院を訪れたムンヨンがタバコを吸い始め、ガンテはやめるように注意する。するとムンヨンは「もしかして、運命を信じる?」「運命がなに、別に特別でもない。必要な時に現れれば、それが運命でしょ」と返す。
一方、台詞の元となったと言われている手紙は、ジョンヒョンが生前ソロコンサートでファンたちに向けて書いたものだ。手紙には「僕が言いたいのは、運命が別に特別なのかなって。僕たちが運命でしょ」と書かれていた。
この疑惑に対して、ジョンヒョンのファンたちは「当事者がいないからと好き勝手に使うな」と激怒。SNSを通じて#사코괜_종현편지_표절해명해(サイコだけど大丈夫_ジョンヒョンの手紙_剽窃解明しろ)というハッシュタグを使い、制作側に対してフィードバックを求めている。
一方で、「意図的ではなく、偶然に似てしまったのでは」といった意見も少なくない。
ちなみに同ドラマは20日に放送開始してから、作中のセクシュアルハラスメントともとれる描写や、障害者を卑下するような内容が物議を醸している。ムン・ガンテ役を演じるキム・スヒョンは、今作が除隊後、初の出演作であるだけに、今後のドラマの行方も気になるところだ。