BTS(防弾少年団)の10代のファンをターゲットにした詐欺の被害が増えているようだ。
4月27日、INQUIRE.NETに、詐欺の被害に遭ったというBTSのファンの記事が掲載された。
BTSの大ファンだというペ・ジュディ(19)は、2019年12月、ツイッターで20代の男性(10代になりすましてツイッターに参加)からメッセージを受け取った。その際に彼女は、BTSのグッズやアルバムを買うために、お金を貸してほしいと頼まれたそうだ。ジュディは、困っているファンを助けたいと思い、100万ウォン(約8万円)を貸した。しかし、そのお金は返ってくることはなく、詐欺だったことに気が付いたという。
ジュディいわく、被害に遭ったのは彼女だけではないようだ。
3月に27歳の青年カウンセラーが、詐欺の被害に遭ったファンを支援するためツイッターでコミュニティを開設。そのコミュニティには、30名のメンバーがおり、大半は未成年だそうだ。また被害総額は1300万ウォン(約114万円)を超えているという。
コミュニティの開設者によると、10代のファンは強い絆があり、詐欺師はこれを利用して10代になりすまし簡単にだますという。また若いファンは、詐欺や財政に対する基本的な知識も不足していることから、オンライン送金詐欺の標的になりやすいそうだ。
今年からこういった詐欺師が金銭を要求するケースが増えている。大韓民国金融監督院によると、ソーシャルメディア詐欺の投稿数は、2019年には2018年の9倍に増したという。公立学校での義務的な金融教育不足が原因の可能性もあると考えられている。
BTSのファン同士なら助け合いたい、と考えてしまう人も多いようだが、実際に会ったことのないファンにお金を貸すことは危険な行為であり、おすすめできないとしている。また自分が詐欺にあったと思われる場合は、地方自治体に連絡するようにと呼びかけている。