K-POPの王様BTS(防弾少年団)が2月21日に新アルバムを発表した。
発表されたのは「MAP OF THE SOUL : 7」。この”7”はメンバーの人数でもあり、BTSが結成されてから現在までの月日の長さでもある。リーダーのRMは「7」にはいくつもの意味が含まれている、と話している。
BTSにとって深い意味を持つこのアルバムには、これまでにBTSが発表してきた楽曲とは、また異なった雰囲気、魅力を持つ楽曲がたくさん収録されている。
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2月21日にはタイトル曲「ON」のパフォーマンスが収められた動画を公開。迫力満点の映像となっている。
BTS (방탄소년단) ‘ON’ Kinetic Manifesto Film : Come Prima
さらに2月26日には、「ON」の練習動画を公開している。
[CHOREOGRAPHY] BTS (방탄소년단) ‘ON’ Dance Practice
ここで注目してほしいのが黒い衣装に身を包んだ沢山のバックダンサーと、7人のBTSメンバーたちの呼吸の合った動きだ。
これまでもBTSは大勢のダンサーとともにパフォーマンスを披露してきた。2017年に発表された「NOT TODAY」や2018年の歌謡祭で披露された「IDOL」の舞台などがその例だ。
BTS (방탄소년단) ‘Not Today’ Official MV
BTS_IDOL│2018 MAMA in HONG KONG 181214
しかし、今回の振付にはこれまでとは異なる魅力が感じられる。
今回のパフォーマンスでは、ダンサーたちとBTSのメンバーたちがより密接な距離でダンスを踊っている。フォーメーションの変化も複雑で、誰か一人でも間違えると全体のパフォーマンスの質が落ちてしまうような、難易度の高い振付だ。
冒頭でジミンが登場するシーンからRMのパートにかけての動きや、途中、メンバーがドラムを叩くシーンでは、ダンサーとメンバーたちの息の合ったダンスが見られる。この非現実的な動きは見ている者を一瞬で引きつける。
3:45~のダンスブレイクでは、ダンサーたちの掛け声やドラムがパフォーマンスにさらに熱を加え、ステージに大きなエネルギーを生んでいる。思わず息を飲んでしまうような圧巻のパフォーマンスだ。
BTSは新曲を発表するたびに、想像以上のパフォーマンスと新しい感動を与えてくれる。今回の「ON」でも彼らは想像をはるか超えるパフォーマンスを見せてくれた。K-POP界の王とも呼べるBTS。彼らの完成度の高いパフォーマンスの裏には、計り知れないほどの努力が隠れているはずだ。
今回のアルバムについてシュガは「アルバム全体を通して伝えていることは、内面にある影と向き合わなければならないというメッセージ。影に支配されることなく、前に進んでいかなければならないということを伝えたい」と話している。
「ON」のパフォーマンスはそのメッセージが強く感じられるものではないだろうか。見ているものを圧倒する気迫と緻密に調節された動き。内面の影に負けず、進み続ける彼らだからこそ作り上げることが出来たステージだろう。
2月21日に公開された映像の他に、28日にはMVも公開される予定だ。MVではどのようなメッセージを伝えてくれるだろうか、楽しみだ。
#BTS #방탄소년단 MAP OF THE SOUL : 7 COMEBACK MAP#MAP_OF_THE_SOUL_7 pic.twitter.com/YRBGLGI9bN
— BigHit Entertainment (@BigHitEnt) January 8, 2020