ネクストブレイク必死のアイドルグループJO1。彼らは「PRODUCE 101 JAPAN」という視聴者参加型オーディション番組を通して結成した新人グループだ。
メンバーは、與那城奨、川尻蓮、白岩瑠姫、河野純喜、佐藤景瑚、川西拓実、木全翔也、大平祥生、金城碧海、鶴房汐恩、豆原一成の11人だ。
JO1は3月4日にシングル「PROTOSTAR」でデビュー予定。YouTubeでは現在、タイトル曲「無限大(INFINITY)」のMVが公開されている。
JO1 l『無限大(INFINITY)』MV
前回【第1弾】ではオープニングからゲームコーナーまでのレポートを行った。
今回は、その後に行われたメンバー川西拓実主催のカラオケ大会からレポートしたい。
カラオケ大会は川西が「PRODUCE 101 JAPAN」時代にデビュー公約として掲げていたもの。「ファンと共にカラオケをする」という公約であったため、今回のファンミーティングで開催されたというわけだ。
PRODUCE 101 JAPANㅣ兵庫ㅣ【川西 拓実(Kawanishi Takumi)】ㅣ国民プロデューサーのみなさまへの公約
カラオケ大会は川西がMCとなって進行された。川西はMCに任命されるとターンしながら中央に移動。その後「(進行を)手伝ってください」と、それまでMCをしていたはんにゃ金田哲にお願いしていた。
川西は「僕の偏見と独断による3人のメンバーとやっていこうと思います」と話したかと思うと、突然「あっ失敬でござる」と敬礼のようなポーズ。(チーッスと言う感じのポーズだった。ファンミーティング中、川西はこのポーズを何度もしていた)まさかの口調にファンはビックリ。そのかわいらしさに笑い声が上がっていた。
川西に選ばれた最初のメンバーは、JO1のメインボーカルの一人、河野純喜だ。川西が話している間にストローで水を飲んでいた河野。突然の指名に少し驚いた様子を見せていた。指名されると、観客に向けて「テンション上げてお願い~~」とかわいらしい姿を見せた。彼は「テンション上げてこやー!」というセリフを良く言っているが、今回は少し切実な「お願い」だったためか、多くのファンが思わず笑ってしまっていた。(河野は終始観客の方を向いてにこにこ笑っていたので会場のJAMみんなが彼に心をうち抜かれていた)
川西がリクエストした曲はDREAMS COME TRUEの「大阪LOVER」。大阪での開催に合わせての選曲とのこと。河野が歌い始めると、他のメンバーはマラカスやタンバリンを持って応援。鶴房汐恩や木全翔也は特にテンションがあがっており、マラカスを手に踊っていた。河野のボーカルは言わずもがな最高のクオリティ。彼独特の力強くも優しい、美しい歌声でファンを魅了した。
二人目に選ばれたのは末っ子センター、豆原一成。「次は~おまめ!」と言う川西の声を聞いてステージ中央に移動した。川西がカラオケの準備をしている間(毎回、川西がカラオケの曲を機械で送信していた。曲の一番が終わるたびに走ってカラオケ機械のところに移動し、急いで曲を止めている姿がかわいかった)、豆原は緊張した様子で待機。川西が選んだ曲はGENERATIONSの「いつか晴れ渡る空の下で」。この曲は豆原が「PRODUCE 101 JAPAN」のレベル分けテストで披露した楽曲だ。川西のセンスあふれる選曲に、ファンとメンバーは大盛り上がりしていた。
豆原は安定したボーカルを披露。少し緊張した様子で歌う様子がかわいらしかった。「PRODUCE 101 JAPAN」のレベル分けテストのときに比べると、いくらか声が低くなった豆原だが(声変わりだと考えられる)、歌声の美しさは変わらず、レベル分けテストで歌ったパートも綺麗に歌っていた。豆原が歌い終えると、川西がすぐに水を準備。歌い終わりまで手厚いサポートをするMCの姿を見せた。
三人目に選ばれたのは木全翔也。木全翔也が披露したのはT.M.Revolutionの「HOT LIMIT」。川西によると「普段から翔也が歌ってるやつです」とのこと。突然スタンドマイクが準備され、木全はそれを使いながら熱唱。振付も混ぜながら完璧に歌い上げた。鶴房は風が出る機械を持って木全のもとへ向かうと、途中から木全に向かって正面から風を当て始めていた。その風がまるで演出のようにちょうどよい強さで吹いており、観客からは笑いと歓声が上がっていた。木全が歌い終わると、またまた水を準備する川西。しかし、木全に気づいてもらえず、ペットボトルを持った手が行き場を失っていた。(最終的には、自分で水を飲んでいた。かわいかった)
木全まで歌い終えると、最後は主催者の川西が歌声を披露することに。ファンに聞いてほしい曲としてJUJUの「やさしさで溢れるように」を披露。まるでファンへの思いを伝えるかのように真剣な表情で歌い上げた。
歌う前、川西はかなり緊張していたよう。「皆さん知っている歌だったら一緒に歌ってください」と何度も観客に向かって話し、カラオケの機械に自分の歌う曲を入れる際には「どうしよう、助けてください」と佐藤景瑚の方を見ていた。佐藤は川西がカラオケの機械を触っている間、両手にマラカスを持って川西の方を向いて踊っていた。
川西が歌い終えると、佐藤はアンコールが聞きたい!とリクエスト。観客を巻き込んで「アンコール!アンコール!」と声をかけ、川西はもう一曲歌うことになった。
二曲目は星野源の「アイデア」。川西は再び「皆さん知ってたら一緒に歌ってください」とお願いしていた。歌い始めの「おはよう」では深みのあるセクシーな声を披露。それまでの緊張していたかわいい姿とのギャップと、あまりのカッコよさに会場がざわついていた。(川西が歌っているときに川尻蓮が両手でタンバリンを持っていた姿がかわいかった)
カラオケ大会が終わると、今度は先行動画が公開された。各メンバーで誰が「お願い」を上手く言えるか、というテーマの動画だったが…申し訳ない。筆者、あまり記憶がない。なぜかと言うと、このときメンバーたちがモニターを見るために観客席の方に移動してきていたのだ。【第1弾】で述べたように、筆者は神席を当てていたため、近くのメンバーの方に目が行ってしまって本編の動画の記憶があまりないのだ。(大平の「お願い」は会場をひぃ~と言わせるほどかわいかったことと、川西の「お願い」が異様なほどかわいかったこと、河野が「お願い~お願い~」と切実な顔で言っていたこと、鶴房が土下座をしてお願いしていたこと、與那城が色気たっぷりにお願いしていたことは何となく覚えている)
そのためここからは近くにいたメンバーたちのレポートになる。ここで一つ了承していただきたいのが、これはあくまでも部分的な記憶であるため、限られたメンバーの記憶しか残っていないということだ。出来るだけたくさんのメンバーの挙動を逃さぬように努力したが、なんせ人数が多いため限界があった(このときばかりは22個の目と11個の脳が欲しかった)。
まず、覚えているのは豆原と川西だ。二人は隣同士に座っており、終始仲良さげにニコニコしながらモニターを見て話していた。最初は膝を曲げて座っていた二人だったが、川西は途中から足を伸ばして座り直していた(下記写真参考)。
続いて覚えているのが木全と河野。ステージギリギリに座っていた河野。足をステージから垂らすように座って、足をバタバタさせながら映像を待っていた。河野の「お願い」のタイミングだっただろうか…木全が嬉しそうな顔で河野を見ていた。はず…(申し訳ない、本当に部分的にしか記憶が残っていない…木全か大平であったことは確かだ)
他のメンバーも終始仲良さそうに笑い合っていたのが印象に残っている。一緒に練習していく中でより親しくなったのか、このとき以外にも仲良さげな場面が何度か見られた。
「お願い」動画の後は、ついにデビュー曲「無限大(INFINITY)」のパフォーマンスが。11人のメンバーが1つになったような一体感のある動きで始まるこの楽曲。メンバーひとりひとりがリレーをつないでいくかのような、つながりのあるダンスが美しい。
ダンスについては、現在YouTubeで練習動画が公開されている。迫力あふれるダンスとユニークなフォーメーション、気持ち良いほど揃った足音にも注目だ。
JO1|『無限大(INFINITY)』Practice Video
そしてやはり、ボーカルが強い。「PRODUCE 101 JAPAN」当初からボーカルに定評のあった河野や與那城はもちろん川尻蓮や川西拓実の安定した歌声が印象的だった。また、ラップパートについても、想像をはるかに超える迫力を感じた。鶴房の腕を振りかざすようなダンスや、その後に続く川尻の美しい声、木全のキレのあるラップが会場を盛り上げた。
木全のラップについてはこの曲のMVティーザーが公開された直後にも大きな反響があったが、ステージでの木全はより一層輝いていた。
そして何といってもサビ部分の豆原が良い。「PRODUCE 101 JAPAN」で最終1位となった豆原。グループ最年少17歳の彼だが、センターで拳を突き上げる姿には1位の貫禄が感じられた。
「PRODUCE 101 JAPAN」では常に上位に位置するも、なかなか1位の座を手にすることが出来なかった豆原。上位組であることのプレッシャーと、1位に届かない悔しさで苦しんだこともあるだろう。最終回で見事1位を掴んだ彼は、毎回のステージで新しい姿を見せてくれている。「国民の初恋」というキャッチフレーズがあるほど、素朴で可愛らしかった豆原が、半年後にこんなに洗練された姿を見せるなんて誰が予想しただろうか。常にファンの予想を超えてくる豆原。デビュー後はどんな姿を見せてくれるだろうか、楽しみだ。
「無限大(INFINITY)」の後には、メンバーそれぞれからのコメントが。豆原は「センターとして引っ張っていこうという気持ちが強かったが、周りのメンバーたちに支えてくれた」と話していた。また白岩はデビュー日である3月4日を「JO1祭」と呼び、ファンからの応援をお願い。白岩以外にも川西や木全、鶴房など他のメンバーも「オリコンランキング1位を目指している。応援してほしい」と率直な思いを話していた。
さらに、白岩は「個人的なことなので言おうか迷ったのですが…」と少し緊張したような顔を見せながら次のように語った(一字一句すべて覚えているわけではないためざっくりと内容をまとめた)。「去年の昨日(2月19日)に、前のグループ(白岩は「PRODUCE 101 JAPAN」参加以前に別のグループでアイドル活動をしていた)が解散して、それから半年間何もしない時期がありました。でもこうやって今ここに立てているので本当に幸せです。今日の公演が始まる前に親に初めて「腐らずに頑張ったね」と言われて、それでもう……今日あまりしゃべれてないと思うんですけど…皆さんも夢を諦めないで頑張ってみてほしいです」
最初は涙をこらえていたものの、後半は声を震わせ涙を流しながら話していた白岩。彼のこれまでを知っているファンはその言葉の重みをしっかりと感じ取っているようだった。
彼以外のメンバーも、ファンに向けての感謝の言葉や「PRODUCE 101 JAPAN」時代の心情について話し、ファンを感動させた。
JO1|【公約実践 #1】鶴房汐恩「JAMの皆さんへ向けて手紙を読む」
トーク後、ファンミーティング最後の曲として披露されたのは「PROTOSTAR」に収録されている楽曲「La Pa Pa Pam」だ。
JO1|『La Pa Pa Pam』 Performance Short Ver.
この曲は強烈なサウンドが特徴的な激しい楽曲だ。「無限大(INFINITY)」とはまた違った、力強さのあるパフォーマンスはファンを圧倒。曲が終わった瞬間から大きな歓声があがっていた。
以上、カラオケ大会から「La Pa Pa Pam」までの流れをまとめてみた。「La Pa Pa Pam」を最後の曲、と説明したが、実はまだアンコールが残っている。そしてのアンコールがまた良かった…。それでは、今からアンコールについて書いていこう!と言いたいところだが、また少し長くなってしまったのでアンコールからエンディングまでは【第3弾】でお届けしよう。
(取材・文:じゃもん)