今年大注目の新人ボーイズグループJO1。彼らは「PRODUCE 101 JAPAN」というオーディション番組を通して結成したグループだ。101人の練習生の中から、視聴者投票によって11人のメンバーが選出された。
彼らのデビューは3月4日。デビュー前にもかかわらず彼らの人気はすさまじいもので、YouTubeで公開されたアルバム「PROTOSTAR」 のコンセプトトレーラーは既に再生回数130万回を超えている。
また2月8日に公開されたアルバム収録曲「La Pa Pa Pam」のパフォーマンス動画は、公開3日で100万回再生を突破。結成して2カ月とは思えないほどクオリティの高いダンスパフォーマンスを披露した。
JO1|『La Pa Pa Pam』 Performance Short Ver.
2月1日には「Y!mobile」CMが公開。JO1の初CMとなるこのCMは、公開以前から注目を集めていた。
JO1×ワイモバ学割 |Y!mobile CM ワイモバ学園「BIG Y!」篇
そんな中、2月11日にCMのロングバージョンが公開された。こちらの動画は2分程度あり、よりたくさんのメンバーの表情を見ることが出来る。
JO1×ワイモバ学割 |『BIG Y!』Long Ver.
今回この動画は、ファンからの反響に応えるという形で公開されている。
本日ファンミーティング内でも発表した通り、#JAM の皆さまからの大反響にお応えして、未公開映像を含むCMロングverの制作が決定しました!#JO1ワイモバ学割 #JO1 #ありがとうJAM
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— Y!mobile(ワイモバイル) 公式 (@ymobileOfficial) February 1, 2020
ツイートには「#ありがとうJAM」というタグが付けられているが、このJAMというのはJO1のファンネームだ。実はこのCMが公開された2月1日、SNSではJAMが独自にイベントを企画し、「#ありがとうJO1ワイモバ学割」というタグをトレンドにランクインさせていた。
JAMは推しているアイドルの広報、ことSNSでの拡散においてはかなりの影響力を持っている。「PRODUCE 101 JAPAN」時代には、自分の推しメンのポスターを駅の中に掲載する「駅広告」企画を立てたファンが多く見られた。これはファン同士が有志で資金を集めて行う、完全ファンプロデュースの広告だ。また駅だけでなく、インスタグラムなどのSNSでも広告を出すファンが多く見られた。
「PRODUCE 101 JAPAN」は投票を通してメンバーが選抜されるシステム。ファンは、推しの票数を少しでも集めるべく、自ら広報係を担っていったのだ。
そして、その文化はJO1になってからも続いているよう。著作権の問題でJO1結成後はメンバーの顔写真を使用することが出来ないが(メンバーの顔写真利用許可期間は2019年9月25日~12月31日まで)、SNSでのタグイベントは今でもなお続いている。これまでJO1が参加したプロジェクトに関わる多くの企業に対し「#ありがとう」タグが使用されてきた。
日本でアイドルファンと企業の間でコミュニケーションの呼応が見られるのは比較的レアなことだが、JO1のファンコミュニティーではもはやこれが通例となっている。JO1はコンセプトや音楽スタイルが既存の日本アイドルとは異なる部分が多いが、彼らが持つ新しさはファンダム文化にもあるようだ。
結成までの成り立ち、楽曲、ファンダムなど、どれをとってもこれまでに前例のない新しさを持つJO1。デビュー後、彼らが日本に与える影響はどのようなものだろうか。引き続き、注目していきたい。