韓国の大人気ボーイズグループBTS(防弾少年団)の動画コンテンツに字幕を付けてほしいとファンが要求している。
今や世界で大活躍するBTS。国内外で人気を博しているグループということもあり、ファンのグローバル化が進み、今となっては韓国語を話すファンよりも他言語を話すファンの方がはるかに多いだろう。
しかし、YouTube等にあがるBTSの動画コンテンツには、韓国語以外の言語では字幕が付いていないことが多い。そのため、ファンが自主的にBTSの音楽や出演番組、インタビュー映像などを翻訳しており、こういった翻訳者がメンバーとグローバルなファンをつなぐ重要な役割を果たしているといっても過言ではない。
ところが、先日開催されたサミットでBTSのプロデューサー パン・シヒョク氏は、BTSの成功のカギの一つとして「グローバルなオーディエンスに向けての翻訳」だと話した。しかし、実際に“翻訳”をしていたのはファンであるとして、彼の発言をめぐって物議をかもしている。
というのも、ファンが翻訳した動画の広告収入はすべてBigHitに入っている。パンPDのこの発言は、「無給で翻訳をしているファンの苦労を悪用している」と、ARMY(BTSのファン)は不甲斐なさを感じているようだ。
Just a reminder that Bighit not only relies on armys to provide free subs for bangtan bombs but as the copyright holder, Bighit also gets all the ad revenue they earn from their work. Bighit literally makes money through the upaid labour of armys!! @BigHitEnt #BigHitAddSubs
— (@Kaykotta) November 27, 2019
またARMY.zipという会員制のコンテンツも会費を払っているのにもかかわらず、翻訳機能がないため、海外ファンにとっては内容がわからない。BTSが最近開設したファンコミュニティ「Weverse」には翻訳機能があるものの、あまり正しく訳されていないなどの指摘もよくされている。
確かに、BTSのデビュー当時、BigHitエンターテインメントは中小企業だったため、コンテンツに翻訳を付けるための十分な費用がなかったのかもしれない。しかし、現在BigHitは、3大芸能事務に並ぶ大企業にまで成長した。
そこで、ファンは「#BigHitAddSubs(BigHit字幕を付けて)」のハッシュタグを使って、「会社に翻訳チームを設けるべきだ」と事務所に訴えている。