人気歌手IUのコンサートで、無断で撮影をおこなっていた一部の観客が退場させられたことについて、IUの事務所カカオMは公式声明を発表した。
問題があったのは、光州で11月2日に開催されたIUのコンサートでのこと。彼女が新しいアルバム「Love Poem」をリリースして以降、第1回目となる公演だった。
今回のアルバムは、IUがガールズグループf(x)のメンバーで友人のソルリを亡くした悲しみで発売が延期されていた。事務所カカオMが発表した声明文によると、この日の公演は「アーティストが心理的に不安で健康的ではない状態で行われた」、「多くの悩みと努力で作り上げた公演」の始まりであった。
公演中の撮影は原則的には禁止されているが、これまでは、周りの観客に迷惑にならない範囲、あるいは直接的な撮影でない限り、制裁が科されることはなかった。つまり撮影行為は実質的に見逃されてきた。
しかし今回、事務所から発表された声明文によると「今回の公演は特殊な状況だと判断した」ため、撮影行為をおこなった観客の所持品を検査し、警察署に連れて行ったという。
警察に連れていかれた観客は申述書を作成し、公演の関係者は事件の経緯書を作成したという。
事務所によると、「当事者の中で一人は数年間にわたって、コンサートの音声中継を行っている人物で、今回の公演でも最初から4時間ずっとライブ中継をし、約14万件の視聴があった」という。
ネット上では「ファンを相手に警察を呼んだことは過剰な措置だ」という意見がある一方、「著作権違反なので処罰されることは当然だ」という意見も出るなど、激しい議論が続いている。
今月18日に公開されるIUの新アルバム「Love Poem」のコンサートは、今後、仁川、釜山、ソウルを回って今月末には海外へ巡回する予定である。