韓国の人気ガールズグループ「MOMOLAND」が、最新シングル「BAAM」のティーザー映像の第2弾を公開したが、その内容に対して、ネット上の一部から困惑や批難の声があがっている。Koreabooなどが伝えている。
MOMOLANDが世界各国で楽しく踊る!・・はずが
6月20日、MOMOLANDは「BAAM」のティーザー映像第2弾を公開。MOMOLANDのメンバーが、世界のさまざまな場所をバックに元気にダンスをするという内容だ。しかし、この映像が物議をかもしている。
映像の中で、MOMOLANDのメンバーは、様々な文化の伝統的な衣装を身にまとって登場するのだが、これらがステレオタイプのイメージだったり、正しい表現ではない、などと指摘されているのだ。
【動画】[Teaser 2] MOMOLAND(모모랜드) _ BAAM
ステレオタイプの人物像 & 間違ったセットや小物
特に問題とされているのが、エジプトとメキシコのシーンだ。
古代エジプトをイメージしたシーンでは、メンバーはステレオタイプなエジプト風の衣装をまとって登場する。さらに、このシーンのセットに登場する王位の椅子やトランクは正しい形状・デザインのものではないという。
Koreabooによると、このシーンは、1963年に公開された米映画「クレオパトラ」の1シーンに似ているという。ちなみに「クレオパトラ」は、セットが白人至上主義的だとして批判を受けている映画でもある。
包帯ぐるぐる巻きのミイラが登場
またMOMOLANDのミュージックビデオでは、映画「アラジン」に登場するような金色のランプが使用されているが、実際エジプトで使われるのは、粘土で作られた、陶器のようなランプだという。
さらにメンバーの一人が、包帯でぐるぐる巻きにされたミイラの格好で登場するシーンがあるが、古代エジプトにとって死者を葬ることは、宗教的な儀式であり、敬意をもっておこなうべきことである。MOMOLANDのビデオでは、面白おかしいキャラクターのように扱っていることに眉をひそめる人は少なくないようだ。
メキシコの衣装のはずが・・
より一層厳しい批判を受けているのが、メキシコをコンセプトにしたシーンだ。またしてもメンバーは、メキシコ風の帽子をかぶり、口ひげをたくわえ、ステレオタイプのメキシコ人男性を表現している。
さらに、メンバーが着ている衣装が、実はメキシコのものではなく、ダシキとよばれる西アフリカの民族衣装であるため、ネット上では、衣装コーディネーターの調査不足や、歴史的文化への敬意のなさを指摘する声が相次いでいる。
世界にはばたくMOMOLANDに求められる注意力
MOMOLANDとしては、世界を股にかけ、歌とダンスで楽しく盛り上げる自分たちの姿を表現したかっただけで、決して悪意があったわけではないだろう。ただ最近、外国の文化を誤った形で取り入れることで問題となる事例が増えてきている。世間も敏感に反応するようになってきていて、厳しい目が向けられている。
これからいよいよ本格的に世界に活躍の範囲を広げていこうとしているMOMOLANDだからこそ、今後も異文化にかかわる表現については、細心の注意が必要になってくるだろう。
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