BTS(防弾少年団)J-HOPEが、過去にファンのためにおこなった素晴らしい対応が再び話題に。ファンが生きる文化をしっかりと理解し、尊重する姿に、ファンからはあらためて感動の声があがっている。
J-HOPEといえば、グループの中でも常にメンバーを温かく見守り、パフォーマンスに対し並々ならぬこだわりを持っていることで有名。BTSのドキュメンタリーなどでは、メンバーに対し率直な意見を述べる姿がたびたび見受けられており、いつも冷静な視点でグループの未来を見据えていることで知られている。
そんなJ-HOPEの素晴らしい対応が見られたのは、BTSが2017年に出演した「ミュージックバンクinシンガポール」でのワンシーン。そこでは、抽選で選ばれた幸運なファンがステージ上でメンバーとともに写真を撮れるという、BTSファンにはたまらないイベントがおこなわれていた。
大好きなBTSメンバーと写真を撮れるとあり、当選したファンは大喜びする姿を見せていたが、J-HOPEが即座に素晴らしい対応をおこなったのは、2回目に当選したファンがステージに登場した際のことだ。
2回目に当選したファンはムスリム(イスラム教徒)の女性が使用するヒジャブをまとっており、女性がステージに上がった途端、J-HOPEはすぐさまその女性がムスリムであると理解。するとその瞬間、J-HOPEはメンバーたちに「彼女に触れてはいけないよ」と注意したのだ。
この配慮を知ったファンたちは、J-HOPEの素晴らしい判断と行動力に感動。なぜなら、イスラム教には女性と男性の接触を避けるべきものとする文化があり、過去には、あるアイドルグループのメンバーがファンミーティングの際にムスリムの少女を抱きしめたことで、逮捕の危機に置かれたこともあるほどだからだ。
J-HOPEはそうしたイスラム教の文化をしっかりと理解し、彼女が不快な思いをしないよう、すぐさまメンバーに注意を喚起。メンバーたちもすぐに彼女への対応を切り替え、温かな空気で彼女を迎え入れた。
当時の様子をおさめた映像
J-HOPEが見せたこの素晴らしい対応はすぐさま話題となり、この映像を見ただれもがJ-HOPEの美しい人柄を絶賛。「世界各国へと活動の域を広げるワールドスターの鑑だ」など、J-HOPEがファンの生きる文化を心から尊重する姿を称賛した。
さらに、このムスリムの女性は、SNSにBTSとともに撮影した写真に加え「ありがとう、愛しています」とコメント。
また、ムスリムであるという別のファンたちからもJ-HOPEの対応を称賛する声が続出。
「私はムスリムです。BTSがこのファンを尊重して触らなかったことがとてもうれしい」
すでに2年前から、世界をまたにかけて活躍するグローバルスターとして、あらゆる人の文化を理解し、尊重する心を身につけていたJ-HOPE。最近BTSがサウジアラビアでの公演を見事成功させたこともあり、この素晴らしい行動にはあらためて称賛の声が送られている。