BTS(防弾少年団)はカリスマ性溢れる圧巻のステージで世界中のファンを魅了。今や世界を代表する唯一無二の存在とまで成長した。
そんな彼らの武器でもある圧巻のダンスパフォーマンスは、プロのK-POPアイドルのトレーナー(イン・ジウン)の目から見ても、卓越した才能だ。しかし、そんな彼らのダンスには、少し危険な部分があるという。
まず、基本的にBTSのダンスは、高いエネルギーを必要とし、ペースも速く、かなり体力を消耗する振りが多い。一方で「伝統的なダンスの動き」も取り入れている。このように、ビートに合わせながらも柔軟に動こうとすると、ケガをする可能性が高くなるという。
例として、BTSの人気曲「Spring Day」でのパートをあげている。体を大きく回転させてから、足をスライドさせて床に座り、すぐさま腰から体を立てて起き上がるという動きがあるが、これは一瞬でも間違えたら、ひざ、手首、背骨のケガにつながる可能性があるという。
【動画】BTS「Spring Day」該当シーン
「体を動かしたり、体重のバランスだったり、少しでもミスをしたら手首や背骨のケガにつながる可能性があります」(イン・ジウン)
またこれらの動きをBTSのメンバーは美しくこなしているが、実はこの動きを披露するたびに、毎回メンバーそれぞれが細心の注意を払うことが必要不可欠。そのため当然、メンバーが最高のコンディションでないと、上手くパフォーマンスするのは難しいという。
しかし、BTSはツアー中など、常に忙しいスケジュールをこなしている。そのため、完全に体が休まる時間も少ないため、必然的にケガのリスクがあがってしまうのだ。
またBTSは努力家であることでも知られており、これまでも計り知れないほどの練習を重ねてきただろう。それを考えると、彼らは常に体に痛みを感じていることが想像される。
「練習やパフォーマンスで、このような激しいダンスルーティンを日常的にこなしているBTSのメンバーが、対処しなければならない痛みは想像することしかできませんが、彼らはおそらく絶えず痛みに苦しんでいると思います」(イン・ジウン)
最後にトレーナーは、BTSや他のK-POPアイドルについて、もう少し気楽にパフォーマンスをしてほしいとアドバイス。ファンにもアーティストが気楽でいることを受け入れてほしいと感じているようだ。
「時々、K-POP界は冷酷だと感じます。彼らは歌手なので、上手に歌ってほしい。そして歌いながら上手にダンスも踊ってほしい。さらに歌って、踊りながら、よく見えてほしい。理想の体型をしていてほしいと思ってしまいます・・・。こういう高い基準があって、その基準の満たすために、K-POPの歌と振り付けはどんどん難しくなりました。このレベルの高さがK-POPのグローバルな人気につながっていますが、アイドルたちが燃え尽きてしまうようにも感じます」(イン・ジウン)
【動画】アイドルトレーナーが語る大変厳しいアイドルの振り付け
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