K-POPアーティストには、一般的な応援をするファンの他に「マスター」(ホンマ)というファンが存在する。
マスターとは、アイドルの出演する番組、コンサート、出没する空港などを追っかけ、ひたすら写真を撮るファンのことだ。
彼女たちは撮影した写真を元に、うちわやカレンダーなどの応援グッズを作成・販売し、利益を生みだしている。
▼例
日本で同じことをすれば「肖像権」の問題で法的な処罰を受けることになる。しかし、K-POPの世界ではどこの芸能事務所も、表向きには注意喚起などは行っているものの、実際は彼女たちの存在を黙認してしまっている。
そんなマスター達がとあるユーチューブチャンネルで、その知られざる裏事情や、収入や支出などについて語った。
3年ほど男性アイドルを追いかける女性ファンのA氏はグッズ販売の裏事情を告白した。「年末には、1年を推しと過ごせるようにカレンダーを販売していました」(A氏)
彼女は、季節に合ったイベントやグッズを販売するのは基本だと話した。カレンダーの販売量は、多いときで300部ほどに上ったそうだ。
ちなみに、アイドルグッズの中で最も人気の高い「スローガン」は頻繁にデザインを変える必要があり、1度に制作するのは100枚ほどだという。
▼スローガン例
さらに、アイドルを追っかけるためには支出がとても多いと話す。
「特にお金を使うのは、サイン会と海外ツアーです」(A氏)
「サイン会に参加するためにアルバムを100枚くらい買います。それだけで総額15~20万円くらいかな」
(女性アイドルファンB氏)
一見、好きなアイドルに毎日のように会い、グッズを販売する楽しそうなイメージもあるマスター達だが、収入はほぼ赤字だそうだ。
一部ネットユーザーの間で、「人気のあるマスターは一千万は稼いでいる」と噂されているようだが、彼女達は真っ向から否定。
「むしろそこら辺にお金を落としてい立場だ」と厳しい現実を露わにした。
さらに、現在はK-POP市場が海外へ進出したため、海外のマスターが急増し、グッズ販売の競争も激しいようだ。
このインタビューに答えたA氏の友人は、マスターになりたい人に対し「現実世界を捨てる気で取り組まなければいけない」と話している。
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