BTS(防弾少年団)が切り開いたアメリカでのK-POPの成功はすでに世界中で話題になっているが、そんな彼らの功績が次なるグローバルアイドルに大きな可能性を切り開いた。
「ビルボード・アルバム・チャート」で3作連続1位を獲得。アメリカのローズボウルでの公演ではチケットが完売するなど、BTS(防弾少年団)が世界で成し遂げた前例のない功績はすでに伝説だといわれており、今現在もなお次々と音楽界の偉大な記録を塗り替え続けている。
こうした実績によって、アメリカでは、K-POPはアンダーグラウンドなデジタルファンダムから、「Saturday Night Live」や「グラミー」といった大舞台に移り、KCONなどの祭典には数十万人のファンが集まるようになった。BTS(防弾少年団)やBLACKPINKは、いまやビヨンセやテイラー・スウィフトといったトップアーティストと比較されるほどの存在になった。
今、アメリカの大手レコ―ド会社は次々にK-POPへの投資に躍起になっている。しかし、それに対するリスクへの懸念もあった。それは、K-POPはほとんどが韓国語で歌われており、そんなK-POPを成長させたのは若くて流動性のあるファン文化などが主だったため、ホットで動きが速い分、トレンドが変わってしまえば多額の損失が出るというものだ。
しかし今、K-POPのもつ無限の魅力や人々を圧倒する力は、大手レーベルが無視できないほどになっている。10年ほど前、少女時代と2NE1がアメリカに進出した際がピークだと言われていたK-POPは、BTS(防弾少年団)の信じられないほどの成功によって、アメリカで通用する範囲を大きく変えたのだ。
そして、次なるグローバルアイドルの最有力候補として、アメリカで大いに期待されているグループがいる。それがMONSTA Xだ。彼らは5月に、アメリカの大手レコ―ド会社・Epic Recordsと契約を提携。Epic Recordsはアメリカの大型レコ―ド会社ソニーミュージックレーベルズの子会社で、マイケル・ジャクソンやマライア・キャリーをはじめ、トラビス・スコットやカミラ・カベロなどの超有名セレブとともに仕事をしている偉大な会社だ。そんな会社と契約を結んだことは、彼らがMONSTA Xに抱いている大きな期待の証明である。
MONSTA Xが2017年にアメリカで初公演をおこなった際、彼らはロサンゼルスで、2400人ほどのキャパシティの施設で2日にわたってパフォーマンスした。このときの彼らはまだアメリカの観客に溶け込み始めたばかりだったが、2年間で彼らはめざましい成長を遂げ、夢のような素晴らしいチャンスをつかんだ。MONSTA Xは「境界線を押し進めるのが好きだ」と話している。
MONSTA XのアメリカでのマネージャーであるEshy Gazitは、BTS(防弾少年団)の成功に関わった一人だった。彼は「K-POPについての意見を変えるのは非常に大変なことだった」と話し、当時についてこう語った。
「私が2016年にBTS(防弾少年団)と仕事を始めたとき、業界やメディアはみんな私のメールや電話を無視した。このグループで何かをすることにとてもためらいがあったんです。当時のアメリカでは、多くの人がK-POPを軽視していました。でも私は、素晴らしいファンベースで大きな可能性を見いだすことができました」
また、韓国ポップ文化のグローバル化を研究している香港浸会大学のチェ・ジュンボン教授は「K-POPは、ファンの熱意が、音楽を超えるコミュニティのアイデンティティを生み出すソーシャルメディアの文化に合っている」とし「K-POPは一度に複数の文化にアプローチできる」と話した。
BTS(防弾少年団)やBLACKPINKの功績を受け、ますます世界での地位を確かなものにしているK-POP。多くのアイドルがいる中で、次なるグローバルアイドルとして有望視されているのはMONSTA Xだ。彼らの新たな健闘によって、K-POPがさらに価値をもった素晴らしい音楽だと認められ、その魅力が伝わっていくことに期待したい。
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