BTS(防弾少年団)の最新日本シングル「Lights」のミュージックビデオ(MV)に秘められた“ストーリーの謎”に迫る特集の第2回目。
韓国のアイドルエンタメ情報を発信しているユーチューバー(おしゃべり遵義)による解説を紹介しているが、彼のセオリーは、とても興味深く、信憑性も感じられる。
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3つのテーマに分けて「Lights」MVの謎に迫るシリーズ、今回はその2つ目の謎に迫る。
BTS 「Lights」Official MV
映像を解説する前に、まず覚えておいてほしいことは、このMVでは、ジンとジョングクが孤独化している一方で、「シュガ、RM、J-HOPE」の年長組チームと「ジミン、V」の95年生まれチームはそれぞれ心を開き合っているということだ。
それを念頭に2つ目の謎に迫っていこう。
2つ目の謎: なぜ時間が止まるのか?
「Lights」のMVでは、まるで時間の流れが止まってしまったかのように、メンバーが動かなくなるシーンがある。これらは一体何を意味しているのだろうか?
映像冒頭、劇場内で独りぼっちで座っているジョングク。そこへVが扉を開けて入ろうとするが、その瞬間、時間が止まったようになり、ドアを開けることができない。
このMVでは、自分の無意識(夢・過去)を他者と共有していない状態では、その人と一緒にいることができないようだ。
ジョングクは自分自身をまだ知らないため他人に心を開くのが怖く、映画館に入ろうとするVを受け入れられないのだ。
そしてポップコーンを手にしながら登場するシュガ、RM、J-HOPEの3人。彼らはお互いは打ち解けているものの、まだ自分自身の過去(背景)を受け入れられていないようだ
そこへジンが通りかかる。彼はタイムループを通して全ての秘密を知っている重要な人物であり、このMVではリーダーである。3人はジンと目が合うが、何もなかったように通り過ぎる。
一方、ジミンはVを発見するとATMに向かう。ATMは、仕事をして稼いだお金をおろせる機械だ。
お金は生きるための1つの手段であり、それが「アル・ナイ」という事実だけで、その人の全てが規定されるわけではないというメッセージが込められている。
要するに、経済力を見るだけでその人の全てを語れるわけではないということだ。
VとジミンがATMの壁=(お金を越えたその奥)を押すと、ジョングクのいる劇場につながっていた。
しかし、また時が止まり2人は動けなくなる。ジョングクは異変に気付き、入り口を見つめる。
時間が止まる理由=まだ他人が自分の心に入れない状況
ジョングクは自分の過去をまだ受け入れていないため、他人の世界を受け入れることができないようだ。
映像は再び劇場の外に切り替わる。
驚くことに、さきほど歩いていたシュガ、RM、J-HOPEも時が止まったかのように動かなくなっている。その横をジンが歩いていく。
ジンは他のメンバーを理解できていると思っていた。しかし3人は、ジンに全てをさらけ出してるわけではなく“それぞれにヒミツ”があるため信頼関係がずれ、時が止まってしまったようだ。
もう一度確認するが、このMVでは、自分の無意識(夢・過去)を他者と共有していない状態では、その人と一緒にいることができない。
さらにこのシーンをもう一度、よく見てほしい。廊下を歩くジンのまわりに無数のチケットが浮かんでいることに気づくだろう。
実はこれらのチケットは「“劇場”の中に入るためのことができる手段」として描かれている。そして劇場の中に入れば、他のメンバーとの関係を繋ぐことができるのだ。
チケットを使い、スクリーンの映像=(過去)をしっかりと見つめ直せば、“過去の自分を受け入れることができる”ため、MV内でチケットは「正直さ」を意味している。
LOVE YOURSELFの前のシリーズでは、メンバーたちは正直になれず、仮面を被って自身のヒミツを隠した。そのため、他のメンバーの全てを理解する(無意識に入る)ことができなかった。しかし、LOVE YOURSELFシリーズにて自分自身を見つけ、自身に無意識があるということを確認することができた。
とくにジョングクは、今回の「Lights」でスクリーンを見つめているため、自分の過去をある程度理解しているようだ。
次回はいよいよこのシリーズの最終回。この謎多き「Lights」のMVに潜んだヒミツをさらに深堀りするとともに、その他のMVとの関係性もチェックしていこう。
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