韓国の芸能事務所・SMエンターテインメントの元練習生が壮絶な日々を告白し、大きな話題となっている。
SMエンターテインメント(以下SM)といえば、K-POP好きであれば知らない人はいないほどの超大手芸能事務所であり、世界各国で大規模なファンを抱える大人気グループが数多く所属している。少女時代やSHINee、EXOやRed Velvetなどもその一員。K-POPアイドルを目指す多くの練習生たちにとってSMは、まさに夢のような場所だ。
練習生といえば、韓国では頻繁にサバイバルオーディション番組が放送される。現在絶賛放送中の「PRODUCE X 101」をはじめ、TWICEが結成された「SIXTEEN」、fromis_9が結成された「アイドル学校」など、実に多様だ。こうした番組の醍醐味は、やはり練習生たちの人間味あふれる素の姿だろう。ステージのために作られた完璧な姿だけでなく、等身大の彼ら彼女らが素直に喜び、悲しみ、ときに衝突するありのままの姿を見ることができ、それはこうしたオーディション番組が絶大な人気を誇る理由でもある。
しかし、ある元練習生の告白が、こうしたテレビ番組で放送される彼らの姿だけが現実のすべてではないということを、私たちに気づかせた。
元練習生の彼女は、SMで練習生として過ごした壮絶な日々について、こう語った。
「もし、遅刻をしたり規則に反したりしたら、練習室を走りながら歌わなければなりません。10回です。そして、筋肉と声の力を発達させるために、腹筋運動をしながらや、誰かに自分の胃を殴られながら、歌って訓練します。
あなたが何か悪いことをした場合、自分が間違ったことについて書き、何が間違っていたのか正確に述べることができるまで、練習をすることは許されません。また、彼らは毎月体脂肪率をチェックしていて、マナーや態度を教えてきます。
瞑想中は、1時間の間その場所に座っていなければいけなくて、目を開くことさえ許されません。そのあとは、その週で自分自身が悪かったことについて書き留めなければなりません。楽器について教えるときは、彼らはピアノでランダムに音符を弾き、私たちにそれが何か連想させます。
すべてが予定通りで、宿題もあります。30年間学校に通うほうが簡単です。彼らは、ポップソングを学ぶことは重要なことであり、言語は非常に重要だと考えていると言います。もし上達しなければ、彼らは『水の中で5分間息を止めて、息をするときに胃の上にバスケットボールを落とせ』と言ってきます。
私は、学校に通って、ご飯を食べて、友達と遊びたかったので、たくさん泣きました。カウンセリング中、彼らは私に『そうしたいのなら、辞めればいい』と言いました。
しばらくの間私は、歌手になることが私にとって唯一の道であり、それができなければ死のうと考えていました。でも、辞めた今、私はその道を選ばなかったから元気でいられると感じます。実際に、具合が良くなりました。でもしばらくの間、あの日々のことを忘れることができませんでした」
この告白は大きな話題となり、改めて会社のトレーニング制度に疑問を抱く声が上がった。こうした過酷な練習生生活についてのエピソードは、デビューし人気を獲得したアイドルでもたびたび口にすることがあるほど、K-POPファンにはよく知られた深刻な話題だ。ファンは、それぞれの会社が行き過ぎた指導などの過ちに気づき、アイドルへの管理体制を改善することを願っている。
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