FIFTY FIFTYの元メンバー シオ、セナ、アランが、The GiversのCEO アン・ソンイルにプロデュースを依頼したようだ。彼女たちは現在、新しい所属事務所MASSIVE E&Cにて3人組ガールズグループ「ablume(アブルーム)」として再デビューを準備中だ。
The Giversのアン・ソンイルといえば、FIFTY FIFTYの大ヒット曲「Cupid」のプロデュースを手がけたことで知られている。韓国の報道機関が、「アン・ソンイルとMASSIVE E&Cは1年間のプロデュース契約を結んだ」と報じ、MASSIVE E&C側もこれを認めた。
— MASSIVE E&C (@MASSIVE_ENC) February 27, 2025
しかし、FIFTY FIFTYのファンたちはこの情報に懸念を示しているようだ。なぜなら、シオ、セナ、アランが脱退したことで、FIFTY FIFTYがグローバルスターへの階段を登り損ねたと考えているファンが多いからだ。しかも、彼女たちに契約解除するよう助言したのがアン・ソンイルだと言われている。
これを受け、本日27日ablumeメンバーらは公式の手紙で「見守ってほしい」とファンに呼びかけた。
안녕하세요.
어블룸의 아란, 새나, 시오 입니다.#ablume #어블룸#ARAN #아란 #SAENA #새나 #SIO #시오 pic.twitter.com/1NhoqFSYAp— ablume official (@ablume_official) February 27, 2025
「Cupid」の大ヒット! 映画「バービー」OSTにも参加
「Cupid」は2023年2月23日にリリースされ、米シングルチャート「Billboard HOT 100」最高位17位を記録、K-POP女性グループとして最長の10週連続チャートインを達成した。さらにBillboardの「Global Excl. U.S.(アメリカのデータを除外したグローバルチャート)」で首位を獲得。またイギリスのUKシングル・チャートでは8位を記録し、K-POP女性グループとして初めてトップ10入りを達成。また、オーストラリアで2位、ニュージーランドで1位を達成するなど世界的大ヒットとなった。
この大ヒットは、FIFTY FIFTYの所属事務所ATTRAKTが、設立からわずか1年半弱の中小事務所だったこともあり「中小事務所の奇跡」と言われ、FIFTY FIFTYは一躍世界的スターへと駆け上った。元々、ATTRAKTはアイドルの育成や音楽プロデュースには長けておらず、そういた実業は外部のThe Giversに依頼していたのだ。しかし、このことで、メンバーとATTRAKTが対立することになる。
FIFTY FIFTY (피프티피프티) – ‘Cupid’ Official MV
メンバーと事務所が対立…3人が脱退へ
2023年7月、メンバー4人が所属事務所ATTRAKTを相手取り、専属契約効力停止仮処分を申請。一方、ATTRAKT側はThe Giversがメンバーたちを引き抜き、外部勢力に誘導しようとしたとしてCEOのアン・ソンイルらを告発した。The Givers側はこれを否定し、泥沼状態となった。
ATTRAKTは、詐欺、横領、偽造、偽造、義務違反、業務妨害の罪でアン・ソンイルを刑事告訴した。さらにアン・ソンイルの学歴詐称まで浮上。The Giversは彼の学歴・経歴詐称疑惑について一部を認め謝罪したが、故意ではなく誤表記であると説明した。
そんな中、メンバーのキナが立場を一転してソウル高等裁判所に抗告取消書を提出。涙ながらにATTRAKTに謝罪し、事務所に戻る意向を見せた。現在もキナは新メンバーらと共にFIFTY FIFTYで活動を続けている。
一方、シオ、セナ、アランの3人は専属契約効力停止の仮処分申請が棄却され、ATTRAKT側から専属契約違反にともなう損害賠償として約130億ウォンを請求された。3人はATTRAKTを背任容疑で告訴するも敗訴し、実質、一方的に事務所を退社した形になっている。
こうした経緯から、シオ、セナ、アランの3人が再びアン・ソンイルと共に活動することを良く思わないファンは少なくない。2023年に公開されたハリウッド映画「バービー」のOSTに参加したFIFTY FIFTYだったが、事務所との法的紛争が発生したためワールドプレミアに出演できなくなるなど、この訴訟騒ぎによって当時のFIFTY FIFTYが失った機会と損失は計り知れない。しかし一方で、大ヒット曲「Cupid」のプロデュースを手がけたアン・ソンイルの手腕に期待する声もある。
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