韓国 大田（テジョン）市の小学校で2月10日、8歳の女子児童が死亡する事件が起きた。児童が発見された当初、そばに倒れていた40代の女性教師が犯行を認めた。被害者のキム・ハヌルちゃんは、IVEのファンだったという。
ハヌルちゃんの父親はマスコミのインタビューで「ハヌルの夢がチャン・ウォニョンだった。誕生日プレゼントに、IVE ウォニョンのフォトカードを買ってほしいと言われた」と話し、「ウォニョンさんが出る番組は全て見ていたし、たとえ夜遅い番組でも見たいという子だった」と回想した。
IVEは、所属事務所STARSHIPエンターテインメントを通じて、大学病院に設けられたハヌルちゃんの葬儀場に「歌手IVE」という名前で謹弔花輪を送ったという。
容疑者の女性教師は、2018年から精神上の問題に悩まされていたそうだ。彼女は12月にうつ病のため６か月の病気休暇を取ったが、とつぜん休暇を短縮し、年末に復職。しかし復帰後、この教師は授業から排除されていると感じていたという。一方、小学校は12月末から冬休みに入り、2月に新学期を迎えたばかりだった。
容疑者の教師は「どの子でも構わなかった」と供述しており、「一緒に死のうと思った」と話しているそうで、実際、ハヌルちゃんを刺殺した後に自殺を図っている。そのため容疑者は現在、自傷による手術を受け、集中治療室で手当を受けているという。
韓国では、衝撃的な事件として大きな話題となっており、ハヌルちゃんへの追悼があとを立たない。また、精神疾患を患う教師の復職を止めなかったとして、その家族や診断にあたった医師を批難する声があがっている。
IVEは、韓国では小学生らに絶大な人気を誇り、大統領ならぬ「小統領」というあだ名まであるほどだ。幼いファンをこのような事件で失ったメンバーたちのショックも大きいに違いない。
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