韓国にある独特の文化「数え年」をなくすべきなのではないかという意見が国内でおこり、話題になっている。
たとえば、大人気ガールズグループ・Red Velvetのイェリは1999年3月5日生まれ。他国では現時点で20歳だが、韓国では21歳となる。こうした違いに困惑する人も多いだろう。
イギリスの大手一般紙「The Guardian」のメディア記事によると、韓国のある国会議員が最近、韓国人の間で「国際年齢」を公式の年齢とするよう政府に求める法案を発表したという。
韓国人は一般的に「韓国の年齢」として知られている年齢システムを使用している。これは「数え年」と呼ばれ、誕生日に年齢が増えるのではなく、元旦に年齢が増える。また、赤ちゃんは生まれたとき自動的に1歳になる。お母さんのお腹にいるときに元旦を迎えていると考えるからだ。韓国はそのような年齢システムを使用する、世界で唯一の国である。
議員は次のように話し、数え年のシステムをなくす法案を導入した理由を説明した。
「最大の問題は、法廷年齢と実際に日常生活で使う年齢が異なることです。国際的な年齢は、法廷・病院・官公庁で使用され、韓国の年齢は日常生活で使われます。計算方法が異なると、混乱と不便が生じます。
よく人々の間で「韓国にいることで自分は1つ年が上になる」という不満があります。国際年齢で19歳の人でも、1月1日を迎えるとタバコやアルコールの購入ができる。そうした韓国の法律についても不満を言います」
この意見に対し、多くのネチズンは賛同。「1歳若くなることができるように」と国際年齢を韓国の定義年齢にしたいと言っている。
しかし、これに反対する声も上がっている。韓国の伝統的な文化を捨ててしまうことになるという意見だ。この「数え年」システムは、赤ちゃんがお母さんのお腹で過ごした時間をきちんと認識することから生まれた伝統的な文化の一部であるからだ。
「アイドルの年齢が、アメリカの番組で見たときと、韓国の番組で見たときで違った」「どっちが正しいの?」という混乱は、K-POPファンであれば一度は経験したことかもしれない。世界を股にかけて活躍するグローバルアイドルが次々と誕生している今、国内の人々の意識も、より新しいものを受け入れる方向へと変わってきているのかもしれない。
K-POP の最新ニュース、ライブレポート、インタビューなど盛りだくさんでお届けします!
☆Twitterで最新情報を発信中!今すぐフォロー!