ATEEZが、まさに“どん底”だったといえる新人時代を回顧。数々の困難を乗り越えた彼らの物語に、注目が集まっている。
12月1日、2ndフルアルバム『THE WORLD EP.FIN : WILL』で待望のカムバックを果たしたATEEZ。12月5日、そんなATEEZのメンバー サン、ウヨン、ヨサンが、ジェジュンがホストを務めるYouTubeコンテンツ「ジェチング」にゲストとして出演した。
そんな番組の中で明かされたのが、今のATEEZの華々しい活躍からは想像もできないほどの“どん底”といえる新人時代のエピソードだ。高校3年生のときにとつぜんキャスティングマネージャーから、現在所属しているKQエンターテインメント(以下、KQ)のオーディションを受けるよう言われたというウヨン。先にKQに入っていたヨサンとは友人だったため、「受かって一緒にやりたい」と思い、無事オーディションに合格したウヨンはKQに所属したそうだ。
しかしウヨンは、当時のことを「最初はメンバーから嫌われてた」と回顧した。なぜならATEEZは当初7人グループとして作られており、デビュー組はほぼ確定した状態。最後の評価を受け、全員が「これで行こう!」と気持ちを固めていたときだったからだ。そこにとつぜんウヨンが登場したことで、メンバーたちは「なんだあいつ?」「これで決定って言ってなかった…?」と困惑してしまったそう。サンも「最初に入ってきたとき、本当に癪に障った」と認め、ウヨンに対していい印象は持っていなかったと明かした。
そんな状況の中でも、ウヨンは決してめげることなく、自ら「僕はだれで、本当にがんばるから…」とメンバーたちに歩み寄ったそう。そんなウヨンの誠実さに触れ、メンバーたちも「よし、一緒にがんばろうな」「僕らの仲間になれ!」と彼を認めることができたそうだ。
気持ちを新たにし、再び前を向いたメンバーたち。しかしそんなメンバーたちが次に直面することになったのは、どん底ともいえる新人時代。当時のことを「本当にどん底から這い上がってきた」と振り返ったウヨンは、「音楽番組で歌もカットされたし」と衝撃の思い出を告白。サンいわく、カットされた曲はあろうことかデビュー曲だったそうだ。
ウヨンは「どうにかステージだけは上がらせてくださいって頼んでた」「音楽番組も出れなくて」と続け、デビューしているにもかかわらず、音楽番組に出演し、自分たちの存在を世に知らせることさえ叶わなかった日々を回顧。当時のK-POP業界が「1ヵ月に80組くらいデビューする」と言われるほどの飽和状態であったこともあいまって、ステージに立つことすらままならなかったことを明かしたのだ。
[SUB] 麻辣味じゃなくてマイルド味そのもの │ ジェチング Ep.19 │ ATEEZ ジェジュン(該当シーンは18分05秒頃~)
当然のように音楽番組に出演してステージを披露するアイドルたちも大勢いる中、「どうにかステージだけは上がらせてください」と頼まなければならないほど、活動に数々の制限があったというATEEZ。当時の過酷でもどかしい日々が伝わってくるエピソードに、ファンは胸を痛めている。