INFINITE ウヒョン(ナム・ウヒョン)が、去る4月に希少がんで10時間にわたる大手術を受けていたことを告白した。
ウヒョンは11月23日、ソウル市江南区で行われた1stソロアルバム『Whitree』発売記念インタビューを通して、消化管間質腫瘍(Gastrointestinal Stromal Tumor、ジストとも呼ばれる)という希少がんを患っていたことを初めて打ち明けた。
[MV] Nam WooHyun(남우현) _ Baby Baby
ジストは、胃腸管壁の筋肉層で筋収縮弛緩を調節する細胞が変異を起こし、発生する希少疾患。発覚した際、医師から「100万人に10人がかかるかどうか」だと言われたという。この疾患は、腫瘍が大きくなると吐き気や腹痛、下血・吐血やそれに伴う貧血などの症状が発生するが、初期には何の症状も見られないため、初期に発見するのが難しいがんに分類される。
4月末に手術を受けた彼は、「20cmほどお腹を切って、今も傷跡がひどく残っている。全身麻酔を10時間した。手術後2ヶ月間ご飯を食べれず、手術から3週間後に水を飲んだ」と手術の壮絶さを明かした。
今ではかなり回復したという彼だが、医師から「歌は以前のようにできないだろう、3~4倍は大変だろう」と告げられたという。実際に「踊って歌う時、息がうまくできない」ことを実感しているといい、壮絶な手術が残した後遺症を打ち明けた。
そんな状況の中でも、ウヒョンは闘病を公表しないままINFINITEとしての活動を継続した。というのもINFINITEは、今年デビュー13周年という節目を迎えメンバーが再集結。約4年ぶりのグループ活動を計画していたのだ。ウヒョンのグループ活動に対する意志は非常に強く、1~2月にはファンミーティングに参加し、4月の手術後、わずか3か月ほどしか経っていないにもかかわらず、8~9月にはアジアを回る大規模コンサートまで強行した。
当時を振り返ってウヒョンは、「実はINFINITEの活動も延期しようとしていた。お医者さんも『できないと思う』と言っていたので、コンサートも先送りしようとした。でも、すでに1月に話を終えていた状況だったので、僕のせいで中止になってはいけないと思った。メンバーたちも『延期しよう』と言っていたけれど、そのままやりたかった」とグループ活動を強行した背景を告白した。
そして今回、計11曲が収録された初のソロアルバムを発表。彼は「辛い時期を乗り越えて出した初のソロアルバムであるだけに、明るい曲で希望を伝えたかった」と説明した。
また、「希望をたくさんプレゼントしたかった。希望に満ちた歌を聞くと勇気を持てるようになるのではないか」「僕のように体調が悪くなったとしても、うまく乗り越えてほしいというメッセージも込めたかった」とアルバムに込めた思いについて語った。特に収録曲「I’ll be alright」は、体調が悪くなり、歌をやめるべきか悩んだ時期に感じた感情をそのまま込めた、ウヒョンの自作曲だという。
強い意志で病気に打ち勝ち、音楽を続けたウヒョン。彼の壮絶な経験に、ファンからは驚きと慰めのコメントが相次いで寄せられている。