BTS(防弾少年団)シュガが、自身のアイデンティティに関する悩みを打ち明けた。
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11月20日、BTSの公式YouTubeチャンネルBANGTANTVに、シュガがホストを務める人気コンテンツ「シュチタ」の新エピソードがアップされた。この日ゲストとして招かれたのは、「韓国の歌姫」として知られ、女優としても活躍するオム・ジョンファ。
この日、シュガは複数の分野で成功をつかんだオム・ジョンファに対し「俳優活動と歌手活動を同時にされたじゃないですか。歌手としても成功する中で、俳優としても成功が続いて。もしかするとこんなことを考えたこともあるかと思います。アイデンティティに対する混乱だとか・・ どうでしたか? 当時は」と尋ねた。彼女が歌手/俳優として成功をつかんだ90年代は、歌手のアイデンティティに関する先入観が非常に強く「歌手なのに俳優をするの?」と怪訝な目を向けられるような時代だったという。
オム・ジョンファは当時を振り返り、「簡単じゃなかった。当時は偏見がすごくて。俳優の方に行くと俳優として認めてくれないような暗黙の雰囲気がすごくあった。(歌手と俳優の)その間で葛藤も多く経験した」と告白した。しかし彼女はこの葛藤を「一度きりの人生なので、自分が望む領域を選べばいい。私は歌手も俳優も全部やる人だと」という考えで乗り越えたという。
これを聞いたシュガは、なんと自身もオム・ジョンファと似たような悩みを抱えていたことを告白。「僕の場合は幼い頃からラップをして、ビートを作って作曲してきた人間なので… アイドルとラッパーの境界みたいなものがあった」というシュガ。実力のあるラッパーであり、作曲家であり、プロデューサーであることは明白なはずなのに、BTSがアイドルだという理由でどの分野でも認められないという苦しい思いをしてきたというのだ。
アイドル界に行ってみると、BTSが既存のアイドル構成とは異なるグループだった(一般的にラッパーはグループに1~2人がスタンダードだった中、BTSはラッパーが3人、ボーカルが4人とラッパーとボーカルの比率がほぼ等しい)ことから、「君たちはアイドルなの…?」という視線を向けられることもあったという。
アイドルであることが原因でラッパー、プロデューサーとしてのキャリアが認められにくく、一方でアイドル界に行ってもアイドルとして認識されにくいという切ない状況の中、シュガは「その中間ですごく悩んだ」と当時を振り返った。
そして、「当時非難していた人たちに聞きたい。誰が正しかったのかと。先輩(オム・ジョンファ)の選択が正しかったと思う」と、歌手への偏見を打ち破ったオム・ジョンファに尊敬の気持ちを示した。
オム・ジョンファは、「今では人々の意識もだいぶ変わった」とほほえみ、歌手やアイドルであっても偏見を受けず、複数の分野で活躍しやすい時代になったことを喜んだ。シュガは「(歌手も俳優もするということは)才能にあふれているということだ。それを本物だ偽物だといったダサい言葉で定義できるものではないと思う」「当時その言葉を言っていた人々は、おそらくうらやましかったんだと思う」と力を込め、オム・ジョンファを感動させた。