RIIZE(ライズ)と有名アイスクリームチェーンのコラボに、一部のファンからは批判と失望の声が上がっているという。
9月4日、1stシングルアルバム『Get A Guitar』をリリースしデビューを果たしたSMエンターテインメントの新ボーイズグループRIIZE。絶大な影響力と注目を集めている彼らは、デビュー前から広告モデルのオファーが相次いで寄せられているようだ。先月にはファッション通販サイトMUSINSAのモデルに抜擢され、今月にはあの有名アイスクリームチェーンBaskin Robbins(サーティワンアイスクリーム)とのコラボも発表された。
RIIZEのイメージを取り入れた特別フレーバー「ポップスターライズ」は、RIIZEの清涼さとキーカラーのブルーをコンセプトにしており、空と青春を形象化した「ブルーソーダシャベット」と「ミルクアイスクリーム」の調和に、夢に向かって跳ぶRIIZEを思わせる「ブルーライズポップキャンディー」を加え、清涼な味わいを感じることができるという。
「ポップスターライズ」は本日9月8日より韓国の各店舗にてレディパックタイプで販売される。アイスクリームにはメンバー別個人カットミニフォトが同封されており、ファンの購買意欲をさらに搔き立てる。
しかし、このコラボが発表されるとファンの間では意外な反応が起こった。なんと、一部のファンはこのコラボを快く思っておらず、批判と失望の声を上げているというのだ。いったいどういうことなのだろうか。
ファンが指摘したのは、サーティワンアイスクリームをはじめパリバゲットやダンキンドーナツ、パスクッチなどの有名飲食チェーン店を傘下に置く韓国の食品大手SPCに関する問題点。SPCは昨年、系列のパン工場で20代の女性従業員が機械に挟まれ亡くなるという痛ましい事故を発生させた。従業員が使用していた機械には安全装置が設置されていなかったといい、該当工場では約5年間の間に37人ものけが人や死者を出していたことが発覚。ずさんな安全管理体制に、国民からは「従業員の安全より利益が大事なのか」と大きな批判の声が上がっていた。
また、パリバゲットの製パン職人たちはSPCから労組脱退を促す・昇進で差別するなどの不当労働を強いられていることを告白。不当労働行為の中止と謝罪を求める集会を開き、国民の関心を集めた。
この事態を受け、特に若者を中心にパリバゲットをはじめとするSPCグループ商品の不買運動が発生。サーティワンアイスクリームもそのリストの中に含まれていたのだ。
そういった背景があるにもかかわらず、サーティワンアイスクリームとのコラボを決定したSMエンターテインメントに対し、ファンは失望を隠せない様子。オンラインコミュニティには「SMエンターテインメントは正気なのか」「SMの顧客のメイン層は若者なのに、なぜわざわざ若者からの印象がよくないSPCを選んだのか」「RIIZEファンだけどサーティワンは買わない」「こないだまた工場で人が亡くなったばかりなのに..」等のコメントが寄せられている。
RIIZEのイメージすら損ねかねない今回のコラボに、ファンからは心配の声が上がっている。