K-POPのグローバル人気に伴い、K-POPアイドルを目指す外国人練習生の数が飛躍的に増えている現在、デビューするグループには必ずと言っていいほど外国人メンバーが含まれている。サバイバル番組でも、一定数の外国人練習生が見られるようになった。
そんな中、話題を呼んでいるのはHYBEに所属する外国人練習生に関する事実。HYBEは最近、韓国の英語メディアThe Korea Heraldの取材に応じ、会社が抱える外国人練習生の割合を明かした。
なんとHYBE、練習生全体の約3分の1を占める28%の練習生が外国人だというのだ。HYBE広報担当者は「外国籍の練習生の割合を増やすことを目的とした特別な戦略はないが、マルチレーベルシステムのもとでグローバルに活躍する才能あるアーティストを必要としているため、HYBEは国や地域に関係なく練習生の選抜と育成を支援している」と回答したという。練習生の人数や国別の割合等の具体的な情報は明かされなかった。
HYBEが現在のマルチレーベル体制を確立した後にデビューしたグループのメンバー内訳を見てみると、LE SSERAFIMはサクラ(宮脇咲良)とカズハ(中村和葉)が日本人、ホ・ユンジンの国籍は明らかにされていないが、彼女は韓国とアメリカのミックスルーツ。NewJeansはハニがベトナム人、ダニエルが韓国とオーストラリアのミックスルーツで、&TEAMは9人中8人が外国人メンバー。HYBEが回答の通り国籍に関係なくアーティスト育成を行っていることは明らかだ。
また、現在放送中のガールズサバイバル番組「R U Next?」は全22名の出演者のうち日本出身が7人、タイ出身が2人、韓国/アメリカ出身(ミックスルーツ)が2名と、約半数がグローバル練習生だ。
一方、SMエンターテインメント、JYPエンターテインメント、YGエンターテインメントの三大事務所は、守秘義務を理由に外国人練習生の割合の公表を避けたため、他事務所との比較は困難だ。しかし、K-POPのグローバル化を専門とするイ・ギュタク准教授(ジョージメイソン大学)によると、HYBEの練習生に占める外国人の割合はかなり高いという。
イ・ギュタク准教授は、「最近はK-POPスターになりたい若者が多く、BLACKPINK(タイ人メンバーのリサ)やEXO(デビュー当時、当時12人だったメンバーのうち4人が中国人だった)のケースのように、東アジア出身のメンバーをグループに入れることが、ある種のビジネス戦略として成功することを業界は見抜いている」と解説。
今や外国人メンバーをグループに入れるのは、グループを成功させるための一種のビジネスモデルとしてすっかり定着しているようだ。