NewJeansの最新曲「ETA」のMVについて、MV監督が直接解説した。
NewJeansは7月21日、2nd EP「Get Up」をリリースし待望のカムバックを果たした。アルバムのリリースに先立って、トリプルタイトル曲のうち2曲(「Super Shy」、「Cool With You」)と先行公開曲「New Jeans」のMVが、21日にはトリプルタイトル曲のうち最後の一曲となる「ETA」のMVが公開された。
NewJeans (뉴진스) ‘ETA’ Official MV
「ETA」のMVは、Appleの「Shot on iPhone」キャンペーンの一環として全編iPhone Pro 14で撮影された。MVは、メンバーたちが出席したパーティーで友人の彼氏が見知らぬ女性に近づく場面を目撃する描写から始まる。メンバーたちは、彼の行動をiPhoneで撮影して友人にリアルタイムで状況を共有。怒った友人は車を運転して現場に駆けつけ・・ というストーリーだ。しかし、単純に見えるこのストーリーにはある深いメッセージが隠されていることが明らかになった。
MVの監督を務めたイルカ誘拐団のシン・ウソク氏は、「Ditto」や「OMG」の監督を務めたことでも知られるNewJeansと縁の深い人物。彼はファンからのメッセージに返信する形で、「ETA」のMVのテーマに関して直接解説した。「作った作品に対して一言一句説明することは好きではなく、具体的に説明するのは難しいです」と返答をしながらも、答えられる範囲で「ETA」に込めたテーマについて明かしている。
シン・ウソク監督は、「ETA」を通して“噂”に関する話をしたかった、という。「現代社会において我々は直接見ていない事実を、様々な経路を通して情報で接し、判断します。その過程で多くの事実が変質し誇張されていきます」と、現代社会における問題を提起すると、MVに登場するNewJeansメンバーたちもこの問題にさらされている、と述べた。
シン・ウソク監督によって解説されたMVの“裏設定”と伝えたかったテーマは以下の通り。
1.
このMVのタイムラインをよく見てみると、運転している女性と通話するNewJeansの時間帯が合っていないことがわかります。最初から携帯電話の横に置かれているヘアゴムは、ストーリーが進んだ後に登場します。実は女性はすでに男性を殺害した後で、死体を処理しに向かっているところなのです。2.
実際に男性が不正なことをしたのかどうかはわかりません。キスシーンは、女性が電話を取らなかった後にした妄想にすぎません。我々はあまりにも多くの情報にさらされています。しかし、その真偽について考えもせず誰かに伝えています。
現代社会に生きる我々なら誰もが思い当たる節があるこの問題。「ETA」のMVは、これについて再考するよい契機になるのではないだろうか。