拡大するK-POPの人気に伴い、世界をまたにかけて活躍しているK-POPアーティストたち。移動の際には頻繁に空港を利用する彼らだが、そんな彼らを危険にさらす、空港での迷惑行為に批判の声が殺到している。
以前から議論になっているのは、アーティストたちを一目見ようと、空港で出待ちをするファンのマナーだ。アーティストが現れるやいなや、彼らを追いかけて大移動を開始するファンたち。ぴったりと密着する大勢のファンによって、アーティストはまっすぐ歩くことさえ困難なほどもみくちゃになり、ボディガードの制止も意味を成さない。
コロナウイルスの拡大で、大勢の人が密集することが疑問視された時にも、集まったファンの迷惑行為によって、アーティストの健康面を危惧する声が殺到。コンサートやツアーなどが無事に再開すると、そんなうれしい状況とは裏腹に、出待ちをするファンによる危険行為はますますヒートアップしている。最近特に大きな注目を集めたのは、ZEROBASEONE、BTS(防弾少年団)ジョングク、ENHYPENの入国風景だ。
ZEROBASEONE
オーディション番組「BOYS PLANET」から誕生し、7月10日に正式デビューを果たしたZEROBASEONE。6月12日に新バラエティ番組「CAMP ZEROBASEONE」の撮影を終え、済州島からソウルに到着したZEROBASEONEだったが、そんな彼らを待っていたのは、興奮するファンで騒然となった金浦国際空港の姿だ。
メンバーたちの動線に殺到する大勢のファンによって、メンバーたちの姿を確認することが困難なほどになった空港。セキュリティの怒号が絶え間なく響き、メンバーたちはお互いにぎゅっと手をつなぎ、はぐれないよう必死だ。容赦なくセキュリティを押すファンの行動によって、メンバーのハン・ユジンが危うく転倒しかけるハプニングまで発生してしまった。
제로베이스원(ZB1), ‘제발~ 제발~’ ✈️Airport Arrival 23.6.12 #Newsen
BTS ジョングク
7月14日に待望のソロデジタルシングル「Seven」をリリースし、ソロ活動を本格的にスタートさせているジョングク。米ニュース番組「Good Morning America」が主催するコンサート『2023Summer Concert Series』や、イギリスBBCの人気トークショー「The One Show」など数々の番組に出演して活動を行った彼は、24日、海外スケジュールを無事に終えて帰国し、礼儀正しい姿でファンにあいさつした。
世界を駆け回るワールドスターとなり、これまで数えきれないほど出入国の経験があるジョングク。そんな彼だからこそ、興奮状態に陥ったファンがどんな行動に出るか、ある程度予測がついていたようだ。ジョングクはファンが徐々に自分のほうに押し寄せてくるのを察知するやいなや、セキュリティのように両手を広げ、「来ないで」「ストップ」「押さないで」とジェスチャーでファンに伝えた。しかしそんな彼の気遣いもむなしく、スマホを向けたファンが殺到。彼を呼ぶ声や悲鳴のような歓声が響く中、ジョングクは何度もおじぎをしてあいさつしながら、ただじっと喧騒に耐える姿を見せたのだ。
방탄소년단 정국, ‘JK’ 등장에 열광하는 아미~(입국)✈️BTS ‘JUNGKOOK’ ICN Airport Arrival 23.7.24 #Newsen
ENHYPEN
24日、スペインで開催された「2023 KPOP LUX by SBS Super Concert in Madrid」を終え、無事に帰国したENHYPEN。ここでも人々は、メンバーの登場に歓喜したファンの度を越えた迷惑行為を目撃することとなる。スマホを片手に押し寄せるファンによって、メンバーたちは自分の意思で歩くことが困難なほどもみくちゃな状態に。マナーが守れないファンたちは、メンバーたちが車に乗る直前までぴったりとくっつき、彼らを撮影し続けた。映像を見ているだけでも危険を感じる現場で、実際にファンに囲まれる彼らが感じるであろう恐怖は計り知れない。
엔하이픈(ENHYPEN), 오늘 공항이 복날인가요?! 공항에 몰린 수많은 팬 (입국)✈️Airport Arrival 23.7.24 #Newsen
多忙なスケジュールを終えて無事に帰国をしても、悪質なファンマナーがなくならない限り、アーティストが空港でも体力を消耗し、ストレスで疲弊することになるのは間違いないだろう。より強固な安全対策も実施してほしいと、アーティストの安全を不安視する声が相次いでいる。