BTS(防弾少年団)のジン(キム・ソクジン)とシュガ(ミン・ユンギ)が、公演におけるイヤモニの重要性について語った。アイドルのステージでは、伴奏とパフォーマンスのタイミングがずれてしまう「音ズレ」問題がしばしば起きるが、その原因はこのイヤモニにあることが多いのだという。
6月10日、BTSは公式YouTubeにてシュガのオリジナルコンテンツ「슈취타」の最新エピソードを公開。今回は、ゲストにジンが登場している。話題になっているのは、ジンがColdplayの公演にサプライズ出演した時のことについて話しているシーン。彼はこの公演で思わぬハプニングに襲われたのだという。
[슈취타] EP.12 SUGA with 진 #2023BTSFESTA
そのハプニングとは、自分の声が聞こえないというもの。BTSは普段公演を行う際、花道ステージ(センターステージ)にたくさんのモニタースピーカーを置いているのだそう。そうすることで、メンバーたちは大きな歓声の中でも自分たちの声を聞きながら歌を歌うことができる。しかし、Coldplayの公演では、花道ステージに小さなモニタースピーカーが1つしか置かれていなかったそう。そのため、ジンは歓声に自分の声がかき消され、イヤモニから何も聞こえてこなかったのだそう。その結果、彼はメインステージの音を頼りながらパフォーマンスをしたのだそうだ。
するとここで、シュガがアーティストにとってイヤモニがどれだけ重要な存在であるかについて説明している。そもそもイヤモニとは、アーティストたちが自分の声と楽器の音、そしてメトロノームを聴くための道具だ。大きな歓声で自分の声や伴奏の音が聞こえなくなるのを防ぐために使用される。
特にイヤモニが重要となるのが、花道ステージでのパフォーマンス。なぜなら、ここではメインステージから聞こえてくる音がかなり遅れて聞こえるからだ。音速の影響で、メインステージで鳴った音が花道ステージに届くまでには少し時間がかかる。そのため、イヤモニを通して音楽を聞かないことには、正しいタイミングで歌を歌うことが難しくなるのだ。シュガは「イヤモニが使えないとリズムを完全に逃してしまう」と話している。
ちなみにジンいわく、メインステージと花道ステージ間の音のズレは約0.5秒ほどになるとのこと。これほどのズレがあると、歌はおろか、話すだけでも混乱してしまうそうだ。
彼らがそれを実際に経験したのが、年末の歌謡祭「MAMA」でのスピーチ。彼らは自分たちが話した言葉と、聞こえている音が違うことに混乱したのだそう。普段は自分の声をすぐに聞けるが、広い会場でマイクを通して話すと、自分の声を出してから聞こえるまでにかなりの時間がかかる。0.5秒ほど遅れて聞こえる自分の声に、彼らはパニックになったのだそうだ。
アーティストの公演で音ズレが起きるというのはしばしば見られる現象だが、それにはイヤモニが正常に動いているかどうかが大きく関わっているようだ。ジンとシュガが明かした裏話にファンは興味津々。イヤモニの重要性を知り、驚く声も上がっているようだ。
「イヤモニが聞こえなくて怒ってるアイドルを何人か見たことあるけど、そういうことか…」
「イヤモニがないと大変なんだね」
「花道ステージでイヤモニ聞こえなくなったら本当に焦るだろうな」