HYBEと、その傘下レーベルのKOZエンターテインメント(ラッパー/プロデューサーのZICOが設立した芸能事務所)より、6人組の新人グループ・BOYNEXTDOORがついにデビュー。記念すべきデビューショーケースの模様をたっぷりお届けする。
5月30日、韓国で1st Single「WHO!」をリリースし、ついに正式デビューを果たしたBOYNEXTDOOR。同日、そのデビューシングル「WHO!」のリリースを記念したショーケースが開催され、メンバーたちがトリプルタイトル曲すべてのステージを初披露した。
BOYNEXTDOOR (보이넥스트도어) ‘돌아버리겠다’ Official MV
BOYNEXTDOOR (보이넥스트도어) ‘One and Only’ Official MV
本当に新人!? 堂々とした魅力にあふれるフォトタイム
グループ名に込められた「“隣の少年たち”のように飾らず気楽に近づく」という意味を表現するかのように、「BOYNEXTDOOR」と表札が飾られた家のセットが準備されているステージ。まず行われたフォトタイムでは、SUNGHO、RIWOO、JAEHYUN、TAESAN、LEEHAN、WOONHAKが順に登場。フレッシュな美貌と抜群のスタイルを見せつけた。
リクエストに応えながら、カメラに向かって自信たっぷりにポーズを披露したメンバーたち。今日がデビュー日であるにもかかわらず、メンバーたちはそんな新人らしさを一切感じさせない堂々とした姿でカメラを見つめ、コロコロと変わる豊かな表情でも見る人を楽しませた。デビュー後初めてとなる大舞台でも、怖気づくことなくステージを飾る様子からは、彼らが世界を沸かせる超大型新人であることをさっそく感じさせる。全員でステージに並んだ様子を見れば、爽やかなオーラの中に初々しさがありながらも、メンバー1人ひとりの佇まいからは余裕さえ感じられる。メンバーたちは、「BOYNEXTDOOR」というグループ名らしく、ドアをノックするようなシグネチャーポーズも披露した。
「But I Like You」
フォトタイムを終えたBOYNEXTDOORは、まず1つ目のタイトル曲「But I Like You」のステージを披露した。TAESANの透き通るような声で始まったこのステージでは、この日を心待ちにしていたメンバーたちのエナジーがこれでもかとあふれている。MVが公開された際から、音楽性の高さに大きな注目が集まっていたBOYNEXTDOORだが、そこにメンバーたちのパフォーマンスが加わったことで、楽曲のヒップでトレンディな魅力がさらに伝わってくる。初めての舞台とは思えないセンスの良さは、スーパールーキーという肩書きがまさにふさわしいと感じる。
「新人賞を獲得したい」… ついにデビューを迎えたメンバーたちの熱い夢に迫る
1曲目のパフォーマンスを終え、ステージに再び登場したBOYNEXTDOOR。メンバーたちは1人ずつ自己紹介をし、デビューすることに対する喜びの思いを伝えた。グループ名について尋ねられると、メンバーたちは「華やかさより、楽な姿がもっと似合うグループ」「グループ名を初めて聴いたとき、僕たちをもっともうまく表現する名前だと思った」と答えた。
これからの活動について、LEEHANは「たくさんの関心を持ってくださってうれしい。『さすがHYBEの末っ子だ。さすがKOZは違う』と言ってもらえるように努力する」と意気込みを伝えた。「But I Like You」というタイトル曲は、SUNGHOいわく、「パフォーマンスと歌詞のイメージがすぐに描かれる曲だった」という。TAESANは、「But I Like You」に自分とJAEHYUNとWOONHAKが作曲作詞に参加していることを明かした。
「One and Only」を初めて聴いた際、「間違いなくダンスがカッコよく作られると思った」と話したJAEHYUNは、「音楽は耳だけでなく目でも消費する時代だから、この曲はたくさん愛される曲だと思う」と自信をのぞかせた。また、昨日(5/30)18時にMVが公開された「Serenade」は、SUNGHOいわくもっともボーカルに力を入れた曲だという。
BOYNEXTDOOR (보이넥스트도어) ‘Serenade’ Official MV
歌を聴いただけでもときめきを感じられるようにレコーディングしたそうだ。WOONHAKは、「Serenade」に自身とTAESANとJAEHYUNが作詞に参加したことを明かし、「歌詞が本当に重要な曲。メンバーの実際の話し方などを反映をしようとがんばった」と伝えた。
トリプルタイトル曲すべてがイージーリスニングであることについて、SUNGHOは「サウンドは聴きやすいけどパフォーマンスは面白いポイントがたくさんある」と話し、JAEHYUNは「聴きやすい音楽をベースに、見て楽しめる音楽を追求している」と補足。自分たちの音楽の特徴について詳しく解説した。
振り付けについて聞かれたRIWOOは、特に力を入れたポイントを「振り付けの試案も自分たちで直接撮影したこと」だと告白。振り付けチームではなく自分たちで試案から撮影することで、それぞれの性格に合う動きを自然に入れることができたという。1つのパートのレコーディングのため、常に6、7個の方法を考えていたというJAEHYUNは、そのあまりの真剣さから、プロデュースを担当したPop Timeに「JAEHYUNとレコーディングするのが怖い」と言われてしまったそうだ。RIWOOは、「But I Like You」の韓国語タイトル「돌아버리겠다」は、TAESANのアイデアであることを告白。そんなTAESANは、トリプルタイトル曲全曲のイントロを担当しているため、ラップ4フレーズをレコーディングするのに、なんと9時間もの時間を費やしたという。
また、MVは3曲ともロサンゼルスで撮影。WOONHAKにとって、「One and Only」の最後でダンサーと共に雨に濡れて踊るシーンは、撮影が終わっても記憶に残るほど特に印象的だったという。今後の目標について聞かれると、SUNGHOは「メンバー全員で言っている目標は、新人賞。生涯で一度しかもらえない新人賞を獲得したい」と答え、WOONHAKは「音源サイトの年間チャートに入りたい。2023年を席巻した音楽として残ってほしい」と笑顔に。LEEHANは、「ファンの皆さんが僕たちの写真をスマホの壁紙にしてくれたらうれしい」と、ささやかで愛らしい夢を明かした。
「One and Only」「Serenade」
「One and Only」では、ドアを活用した印象的な振り付けのインパクトで、さっそくステージを掌握したBOYNEXTDOOR。耳に残るリズムはもちろんのこと、笑顔でパフォーマンスを楽しむメンバーたちの様子はなんともほほえましい。
続く「Serenade」では、楽曲の世界観をみごとに消化した豊かな表情と共に、目が離せなくなるコミカルでありながら高い実力を感じさせるダンスを披露。明確なストーリーがあるからこそ、メンバーたちのパフォーマンスはまるでミュージカルのようだ。音楽に対してだれよりも本気なメンバーが集まったBOYNEXTDOORだからこそ、新人でありながら、これほどまで見る人をくぎづけにするステージを繰り広げることができるのだろう。実際、BOYNEXTDOORはデビュー前から、MVがYouTube世界6ヶ国/地域の音楽カテゴリー人気急上昇動画にランクインしている。
「唯一無二のグループになりたい」 質疑応答全文
最高のステージで会場を熱くさせたメンバーたち。ここからは、メンバーたちがメモを取りながらメディアの質問に真摯に答える姿を見せた。
日本を含め、海外ではどのような活動をしていきたいか?
LEEHAN:海外のファンの皆さんにも直接ステージを見ていただきたい。ステージで僕たちのエネルギーと自然な姿をたくさん見ていただきたい。海外のファンの皆さんとも早く会えるよう、これからよりがんばって活動していきたい。
「But I Like You」「Serenade」の制作過程において、何からインスピレーションを受けたのか?
JAEHYUN:僕は「Serenade」の作詞に参加する過程で、父が母にプロポーズしていた内容を参考した。「僕の本音はこの街でみんなが知っている」というパートがあるが、父が母の家の前で毎日「好きだ」と告白していた話を聞いて、インスピレーションを受けて歌詞を書いた。
TAESAN:思い出を保存しておくことが好きなので、僕の感情を飾らずに書くようにしている。しかし今回のデビューシングルは、この曲の話し手となり、どんな感情を抱き、どんな話をすれば共感してくれるのかにより集中した。音楽作業はストレスを受けず、趣味としてやっているため、とても楽しかった。
WOONHAK:曲を書きはじめたときから目標がはっきりしていて、「僕の歌を聴いてたくさんの方が共感してくださればいいな」と思って作業した。今回のアルバムも、そんな思いで作業に臨んだ。
ファンコンセプトが多い中、イージーリスニングを選んだ理由は? 新人グループがトリプルタイトル曲にするのはリスクがあったと思うが、どう考えている?
TAESAN:イージーリスニングをもとに作業したのは、僕たち1人ひとりの好みを込めたから。トリプルタイトル曲にしたのは、ストーリーがつながっている。恋に落ちて、カッコよくなって、告白する前にそのストーリーに沿って音楽を聴いていただきたいと思って、トリプルタイトル曲にしたため、注目してほしい。
シンクロダンスよりも、メンバーの個性があふれる振り付けが目立った。メンバーの意見が具体的に込められたものがあるか? BOYNEXTDOORはどのように振り付けを練習したのか?
RIWOO:『WHO!』はメンバーそれぞれの好みと意見がそのまま込められたアルバム。振り付けでも、メンバーみんなとディレクティングの皆さんと一緒に振り付けを作った。ダンスを合わせる部分では、ディテールをうまく調整して作った。
JAEHYUN:僕たちはいつも振り付けの練習をするとき、ひとつの木を持とうと考えている。息を合わせて1つのダンスを見せるのが1つのルーツを持つ木なら、それから伸ばしていくのが枝だと思う。ルーツを持って枝を伸ばしていく形で練習した。
LEEHAN:振り付けの中の僕たちの強みは、それぞれのダンスのスタイルは違っていても、1つになったとき、もっと調和を成して美しい振り付けになることだ。
初めて練習生を経験した方が多いと思うが、どうしてKOZエンターテインメントを選んだのか? 初めてのグループとして、プレッシャーはなかったか? ZICOが特別に残したコメントはあったか?
JAEHYUN:僕が1人で音楽を作っていた時代があり、その曲を書いていたとき、KOZエンターテインメントが僕の曲を聴きたいと話してくださった。その際にZICOプロデューサーが、グループとして活動する魅力、今後音楽人として成長できるいろんなアドバイスをしてくださり、その言葉に確信を持てた。この会社なら、いい人たちといい環境の下で音楽活動ができると思い、KOZエンターテインメントを選択した。BOYNEXTDOORに様々な関心が集められており、ありがたい。
SUNGHO:自分にとって、KOZエンターテインメントが初めて入社した会社。初めて歌手という夢を持ったきっかけが、中学3年生のとき、好きなことをして生きていきたいと思い、じっくり考えた。歌もステージに上がることも、観客と意思疎通することも好きで、自然に歌手という夢を持った。KOZエンターテインメントで初めてデビューするグループとしてたくさんの関心を集めているが、関心をいただくだけで本当に感謝している。期待に応えられるようにがんばりたい。
ZICOから受けたアドバイスはあるか?
TAESAN:ZICOプロデューサーはいつも、僕たちに“個性”を強調している。1人ひとりの個性が強いこともよく知っているので、その個性をグループとしてよく調和させる方法を教えてくださった。ZICOプロデューサーは、僕たちのことを本気で考えてくださって、たくさんサポートしてくださっている。
WOONHAK:ZICOプロデューサーから、音楽に対する姿勢、レコーディングの過程をたくさん学んだ。たくさんの刺激を受けて、僕も頑張ろうと思った。
JAEHYUN:ZICOプロデューサーとBOYNEXTDOORの関係は、何かをアドバイスするより、言葉より行動で示す方だと思う。音楽に対する姿勢や様々な姿において、どのように人を引っ張っていくべきなのか、音楽に接していくべきなのかを教えてくださった。
ZICOが制作したグループ、「HYBEの末っ子」と言われているが、何か呼ばれたい名前はあるか? BOYNEXTDOORならではの魅力は何か?
TAESAN:デビューする前から多くの関心を受けてデビューすることができ、とても光栄。言われたい言葉は、メンバーたちによく言っていることだが、曲のタイトルにもあるように、唯一無二のグループになりたい。この時期を振り返ったとき、僕たちの音楽が思い浮かんだらいいなと思う。一言で言えば、大衆とファンの皆さんにとって“青春”というイメージになればと思う。BOYNEXTDOORというグループは、日常において共感できる部分を音楽にするグループ。たくさんのコンテンツが準備されているので、楽しみにしてほしい。
JAEHYUN:「HYBEの末っ子」、KOZエンターテインメントのグループとして、「ファンと共に成長していく」と言われたい。僕たちならではの魅力は、ステージ内外でたくさんのコンテンツを準備していて、お見せできるものがたくさんあるので、たくさん応援していただきたい。
ショーケースの最後には、JAEHYUNが英語で、SUNGHOが日本語で「本日はお時間いただき、ありがとうございました。BOYNEXTDOORをどうぞよろしくお願いします」と感謝を伝えた。新人とは思えないほどの堂々としたカリスマと高いスキルを証明し、華々しいデビューを飾ったBOYNEXTDOOR。彼らがこれからどのように世界に羽ばたいていくのか、その活躍から目が離せない。