歌手・女優IU(イ・ジウン)が、ASTRO ムンビンの悲報を受け芸能人という職業の問題点を語った。
4月20日、衝撃的なニュースが伝えられた。ASTROのメンバー・ムンビンが4月19日、この世を去ったというのだ。ソウル市内の自宅で意識不明の状態だったところをマネージャーに発見され、その後、死亡が確認されたという。他殺が疑われる点がないことからムンビンが自殺を図ったと警察はみていると、伝えられた。突然の訃報に、芸能界やファンは大きな悲しみに包まれている。
そんな悲しいニュースを受け、IUは芸能人という職業が抱える闇についてコメントを残した。4月24日、韓国メディアスポーツソウルは、IUが主演を務めた映画「ドリーム」の公開を記念したインタビュー記事を公開。インタビュー当日に伝えられたというムンビンの訃報に関してコメントを求められたIUは、こみ上げる感情で息を詰まらせ、ムンビン本人や遺族、そしてムンビンを愛するファンへの配慮として、インタビューの公開を遅らせるよう要請したという。
また、2017年にはコラボ曲を制作するほど親しい仲だったSHINeeのジョンヒョンを、2019年には親友のソルリ、KARAのハラを自死で亡くすという耐え難い痛みを経験した彼女は、芸能人たちが抱える苦悩についてこう語っている。
「10代の時から歌手として活動してきて、仲間たちがなぜ大変で、心が傷ついてしまうのか直接見てきた。芸能人という職業は、職業と自我を分離するのが難しい職種だ。常に大衆に自分の姿を見せなければならないので、『他人が見る自分』と『自分が見る自分』を分離することが難しい」
「芸能人としての自分」と「本当の自分」の境目があいまいになってしまうことが芸能人たちの心を蝕んでいく、とその問題点を提起したIU。これに対し、「だからさらに自分自身(の重荷)を下ろすことができる、自分だけの空間を設けなければならない。職業倫理も重要だが、(芸能人たちを)息が切れるほど職業人としてのみ見るのはやめてほしい」と、大衆への配慮を求めた。