人気沸騰中のオーディション番組「BOYS PLANET」の第9話が放送された。ついに始まった「アーティストバトル」は、これまでにない危機に瀕するチームが続出した。
「BOYS PLANET」は、Kep1erを輩出したサバイバル番組 Mnet『Girls Planet 999 :少女祭典』(通称:ガルプラ)の男性版番組。韓国を中心にアジア、ヨーロッパ、アメリカ、中東など世界84地域から選ばれた98名の練習生たちが、様々なミッションを通してデビューを目指すサバイバル番組だ。最終的にデビューの座を手にできるのは上位9人。デビューメンバーは、ファンの投票によって決定する。
2回の生存者発表式を終え、現在は28名の参加者たちがファイナルステージ進出に向けミッションに挑んでいる。
30日放送された第9話では、「アーティストバトル」がついに幕を開けた。「アーティストバトル」は、このバトルのためだけに作られた新曲を披露するバトル。誰がどの曲を担当するかは、スタークリエイター(視聴者)の投票によって割り振られた。しかし、振り分けが行われたのは第2回生存者発表式が行われる前の51人の段階。生存者発表式で23人の参加者が脱落し番組を去ってしまったため、新曲のチームメンバー数に大きな偏りが生まれてしまった。
チーム再編成へ
生存者発表式を終え、特に大きな打撃を受けたのは「SuperCharger」、「Switch」の2チーム。なんと「SuperCharger」は日本人のハルトたった1人、そして「Switch」はナ・カムデンとジャン・シュアイボの2人しか生存できなかったのだ。これを受け、規定人数より多い人数が生存した「Say My Name」「En Garde」「Over Me」は、チーム員を何人か放出して人数が足りないチームへと送る再編成を行うことになった。
話し合いや投票の結果、チームから放出され必死に準備してきた元の楽曲をあきらめることになったのはパク・ハンビン、キム・テレ、ケイタ、ユン・ジョンウ(「Switch」へ移動)、ワン・ツーハオ、チャ・ウンギ、オリー、タクト、ソウォン(「SuperChager」へ移動)の9名。チーム移動のなかった参加者たちよりも数日短い練習期間で新曲のパフォーマンスを準備しなければいけないという、かなり不利な状況に置かれてしまった。
圧倒的不利の「SuperCharger」
そんな中でも、圧倒的に不利な状況だったのが「SuperCharger」チーム。ダークなヒップホップジャンルのこの曲は、睨みつけるような鋭い眼差しで踊る迫力あるダンスがポイント。振付の難易度が非常に高い。そんな最難関曲に配置されたメンバーは、あろうことかかわいらしく清涼な姿で人気を集めてきたチャーミングな参加者ばかり。
元いたチームから放出されたショックも相まって、今まで挑戦したことのないジャンルの高難易度の楽曲を前に、完全に自信を失ってしまっていた。あまりの難しさに、「退所したい」と弱音を吐く参加者も。徹夜で練習したにもかかわらず、マスターからの評価も「できるフィードバックがない」という散々なものだった。怒る基準にすら達していなかったのだ。
しかし、メンバーたちは決して諦めなかった。リーダーのハルトを筆頭に、寝る時間も惜しんで練習に打ち込んだ。そして迎えたアーティストバトル本番。バイクにまたがったワイルドなイントロパフォーマンスから始まったステージは、まるでアイドルのカムバックステージのような完成度。問題のダンスも見事にマスターし、まるで別人格が乗り移ったかのような鋭い眼差しでこれまでのイメージとは正反対のコンセプトをやり切った。
[9회] ‘반란이 뭔지 제대로 보여줬다 ‘ NINTYSIX ♬ SuperCharger @ 아티스트 배틀 | Mnet 230330 방송
チームメンバー
ハルト(リーダー、キリングパート)
ワン・ツーハオ
ソ・ウォン
チャ・ウンギ
オリー
タクト
現場投票の結果
1位:ハルト
6位:タクト
アベンジャーズチームなのに強烈なダメ出しが連発!「En Garde」
「En Garde」には、楽曲に合うイメージ・実力・人気が揃った完ぺきなメンバーが集結した。まさに「アベンジャーズ」なチームだったが、その余裕からかほとんどのメンバーが練習に30分も遅刻。番組スタッフから「カメラ監督も30分前から来てるのに。遅刻しないでください」と注意を受けるというまさかの意識の低さを見せた。
途中経過を見に来たマスターも「本当に残念だ。僕が期待しすぎたみたいだ」「お前たち何やってるんだ? 本当に皆怠けてるよ」と、他チームより練習期間が多く実力もあるにもかかわらず、気の緩みから無難にしか仕上げられなかったアベンジャーズチームに失望する様子を見せた。
まさかの評価を受け、メンバーたちはハッとした様子。「今はお互いに励まし合っている場合じゃない。反省しなければならないと思う」「僕は今すごく恥ずかしいんだよ」というリーダーのイ・フェテクの一言も相まって、今度こそ「本気」の練習に取り掛かった。積極的に意見を出し合い、パフォーマンスをブラッシュアップしながら、連日徹夜で練習に取り組む情熱的な姿を見せた。
本番では、舞台を破壊するかのような力強さと迫力で圧巻のパフォーマンスを披露した。マスターも評価用紙を放り投げて大喝采。「これは絶対ワントップだ」「本当にかっこよかった」と、まるでファンのように目を輝かせて彼らのステージを絶賛した。
[9회] ‘이거 완전 원탑!!’ En Butter ♬ En Garde (준비,시작!) @ 아티스트 배틀 | Mnet 230330 방송
チームメンバー
イ・フェテク(リーダー)
キム・ギュビン
パク・ゴヌク(キリングパート)
クム・ジュンヒョン
イ・スンファン
ヒロト
現場投票の結果
1位:キム・ギュビン
ソク・マシューの発言に困惑、チームワークに陰り・・ 「Say My Name」
「Say My Name」にも、ほとんどのメンバーがTOP9常連の人気参加者が集まった。不安要素はゼロかと思われた期待のチームだったが、あるパートを巡ってチームワークに陰が差した。ソク・マシューが「メンバーに捨てられたようだ」と涙を流し始めてしまったのだ。いったい彼に何があったのだろうか。
パート分けの時から、サブボーカル1のパートをどうしてもやりたいと熱意を見せていたソク・マシュー。他に希望者もいなかったため、無事サブボーカル1はソク・マシューのパートとなった。しかし、練習を始めてみるとソン・ハンビンやキム・ジウンがあることに気づいた様子。このパートには、マシューよりもユ・スンオンの歌声の方がよく合うようなのだ。ユ・スンオンの持ち味といえば、伸びやかな高音の歌声。サブボーカル1はまさにユ・スンオンの強みを活かせるパートなのだ。
キム・ジウンは、ステージの完成度を上げチームとしての勝利を目指すため、2人のパートの変更を提案した。突然の提案に、マシューは困惑。予想もしていなかったまさかの状況に、マシューはこれを冗談だと思ったようだ。「ドッキリじゃないですよね?」と、笑いながら何度もメンバーたちに尋ねた。
ドッキリではないことがわかると、マシューは「僕終わるんだけど」「サブボーカル2をやることになったら僕は終わる」と、見せ場が作れないパートへの移動はしたくないと訴えた。「こうなるならいっそ『Switch』に移動した方がよかった」とまで言い切ったマシュー。あまりのショックに、ぽろぽろと大粒の涙をこぼし、練習室を出て行ってしまった。
実は、マシューのこの主張の裏には「カナダにいるお母さんが僕の歌を楽しめると思ったから」という母親思いな理由が隠されており、ファンの注目を集めた。
その後彼らはどうなったのか。気になる続きは来週の放送で明らかになる。
チームメンバー
ソン・ハンビン(リーダー)
キム・ジウン
ソク・マシュー
ユ・スンオン
ハン・ユジン(キリングパート)
感動のサプライズも
番組の中間には、心温まるサプライズも準備された。「スタークリエイターを招いて新曲のゲリラショーケースを開きます」ととつじょ発表された参加者たち。しかし、会場に招かれたのはただのスタークリエイターではなく、参加者の保護者たちだったのだ。まさかのサプライズに、参加者たちは感動の涙を流した。保護者たちも、立派にステージに立つわが子の姿に目を潤ませた。保護者からの心強い応援が、参加者たちを今一度奮い立たせた。
また、「アーティストバトル」の観客席には、脱落した参加者の姿も。手書きの応援ボードを持って、共に練習に励んできた仲間たちのステージを固唾をのんで見守る様子が捉えられた。素晴らしいステージに、涙を流す元参加者も。彼らの深い絆が垣間見えた瞬間だった。
中間順位発表
番組の最後に、現時点での数名の順位が発表された。
6位:ケイタ
7位:リッキー
14位:パク・ハンビン
15位:イ・ジョンヒョン
16位:キム・ギュビン
17位:ユ・スンオン
18位:チャ・ウンギ
人気参加者のキム・ギュビンが、前回の6位から10位も順位を下げ現在16位であるという衝撃的な事実が発覚。ファイナルに進出できるのは18人のみであるため、チャ・ウンギやユ・スンオンは現時点で生存ギリギリの順位だ。今回の放送と中間順位発表を受け、どのように順位が変動していくのか注目だ。
次週4月7日(木)に放送される第10話では、「アーティストバトル」の後半戦が繰り広げられる。「Say My Name」「En Garde」「Over Me」が披露されるが、予告では、ステージに怯えて本来の実力を出せない参加者たちにマスターが一喝する場面が映されている。ファイナルステージ前最後となる大事なミッション。参加者たちがパフォーマンスを見せるのか、期待が高まっている。