公園少女(GWSN)の現状が報道され、ファンを驚かせた。メンバーたちは所属事務所に専属契約の解消を求める訴訟を起こしているという。訴訟を通して明らかになった事務所のずさんな経営体制に衝撃が走っている。
公園少女は、2018年にTHE WAVE MUSIC(旧KIWIメディアグループ(MILES))からデビューした7人組K-POPガールズグループ。おとぎ話のような幻想的なコンセプトとディープハウスジャンルの楽曲に定評がある。また、中性的な魅力を誇り、ショートカットにクールなスタイリングが印象的な日本人メンバー・ミヤが所属していることでも話題を呼んだ。
しかしグループは2021年下半期から活動をほとんど行っておらず、ファンの間では心配の声が相次いだ。今回の訴訟では、そんなファンの不安が的中した事務所の現状とメンバーたちが受けた過酷な仕打ちが明らかになった。
韓国メディア한겨레(ハンギョレ新聞社)の報道によると、グループの活動が途絶えた後の2022年2月から、所属事務所はメンバーたちが住む宿舎の家賃を滞納、メンバーは宿舎から退去させられたという。同年7月には練習室も閉鎖され、グループの活動を担当していた事務所スタッフやマネージャーは全員退社していたことが明らかになった。
経営困難に陥り実質ペーパーカンパニーになったTHE WAVE MUSICは、肝心のメンバーたちに関する業務を完全に放置。契約が整理されていないどころか、外国人メンバーのミヤ(日本)とソソ(台湾)に対するビザ業務まで放置し、2人は罰金を納付することに。前科まで生じていたことがわかった。メンバーたちに賃金が適切に支給されたかを確認するための精算資料も提出されなかった。
公園少女側は「2021年6月の最後の活動以降、とても芸能活動ができない水準で原告を放置している」「専属契約上主要な義務であるマネジメント及び精算資料提供義務違反による信頼関係破綻だけでも、専属契約が効力を完全に喪失した」と主張した。
この訴状を受けても所属事務所からは30日以上反応がなかったため、今回の訴訟は弁論手続きなしに終わったという。判決文を受けてから、所属事務所が14日以内に控訴しなければ、判決はメンバーの勝訴で確定、メンバーたちと事務所の契約は解除される。
K-POPアイドル市場の競争が激化する現代では、こういった事例が後を絶たないという。思うように人気を得られなかった中小事務所は投資金不足で経営困難に陥り、結局契約が残ったメンバーたちだけが不利な状況に置かれる。ハンギョレ新聞社の報道で大衆文化評論家のチョン・ドクヒョン氏は、デビューを夢見るアイドル練習生たちに対し「契約を準備している場合は、相手会社が継続的に投資や支援をしてくれる場所かよく見なければならない」と助言した。