BTS(防弾少年団)のRM(キム・ナムジュン)とシュガ(ミン・ユンギ)が、新型コロナウイルスによるパンデミックが起きた当時の心情を明かした。
12月5日、BTSの公式YouTubeチャンネルにてシュガがホストを務めるトーク番組「SUCHWITA」が公開。RMがゲストとして登場した。2人はRMが持参したお気に入りのお酒を楽しみながら、ソロ活動やBTSの活動の裏側を語っている。
[슈취타] EP.1 SUGA with RM
彼らがパンデミックについて語っているのはこの動画の終盤だ。「『2020年2月25日』『2025年のある日』のどちらに行きたいか」という質問をされた際、彼らは2020年の記憶について語り始めている。
RMは「僕は『人気歌謡』を収録したのを覚えています」と、この日の出来事が鮮明に記憶に残っていることを明かしている。というのも、BTSにとってこの日の収録はそれまでとは全く違う“変化”が起きた日だったのだとか。その変化とは「無観客」。今まではファンに囲まれながらパフォーマンスしていた音楽番組の収録が、ファンのいない状態で行われることになったのだ。
ところが、彼はこの日の収録で悲しみや孤独は感じなかったのだそう。収録後の心情について聞かれると「たぶん平然としてたと思います」と答えている。しかし、これは彼がファンがいなくてもかまわないと考えているわけではない。感情に“時差”があったのが理由だという。
この時期は、世界がどのような状態に向かっているのかがまったくわからない時期だった。当時、RMはすぐに事態が良くなるだろうという希望をもって活動していたのだそう。「あのときは信じられていないときです」と、まさかその後さらに状況が悪化するとは考えられない、悪い予感は否定したいと、当時はそう思っていたそうだ。
ところが、そんな彼の思いとは裏腹に、状況はどんどん悪くなっていく。無観客パフォーマンスが続くだけでなく、さらには予定していたコンサートまでもがキャンセルになってしまったのだ。
するとその後、RMは感情の変化が訪れたのだという。数か月後、彼は怒りを抑えきれなくなったのだそう。「1人で枕を投げたりしていました。すごく腹が立って」と、当時の苦しみを明かしている。
一方、シュガもまた「2020年2月25日を正確に覚えています」とパンデミックが始まった直後の周囲の混乱について話し始めている。「僕にとっては少し衝撃的な日でした」と寂しそうな表情を見せる彼。1つ、また1つと大きなプロジェクトがつぶれていくのを目の当たりにして無力感を覚えたそうだ。
パンデミックに翻弄された2人の赤裸々な本音に、ファンも悲しみを覚えているようだ。同時に、ファンのためにベストを尽くしてくれたBTSメンバーたちへの感謝もしている。
「2人からパンデミック直後の話を聞けてうれしいよ」
「ナムジュンの表情を見て涙が出そうになった」
「みんな本当に辛い思いをしたんだね」