KARAが、グループを一躍有名にした、ファンたちのある行動を振り返り、改めて感謝を伝えた。苦労が多かったKARAとそれを支えたファンの絆の強さがよくわかるエピソードに、感動の声が上がっている。
KARAは、結成15周年を記念してメンバーが再集結。スペシャルアルバム「MOVE AGAIN」をリリースし、約7年半ぶりのカムバックを果たした。今回のアルバムには、ギュリ、スンヨン、ヨンジの他、2014年にグループを一度脱退したニコルとジヨンも参加。KARAの歴史を支えてきた5人のメンバーが集合した、意味深い感動のカムバックとなっている。
KARA (카라) ‘WHEN I MOVE’ Official MV(タイトル曲)
カムバックを記念して、KARAは大人気バラエティ「知ってるお兄さん」にゲスト出演。カムバックの裏側やメンバーたちの近況について、軽快なトークを披露し視聴者を喜ばせた。
番組の中で、スンヨンは自身を「広報部長」と名乗った。しかし、彼女よりも有名な「広報部員」が存在するという。それは、KARAのファンたち。普段からKARAの活動を宣伝しているのはもちろんだが、実はKARAのファンは、過去にKARAの運命を変えるほどの大きな影響力を発揮した広報活動をしていたのだ。
スンヨンは、「ファンたちが私たちのアルバムの広報を事務所よりもはるかに効率的に、強力にしてくれた」と明かし、代表的なエピソードを紹介した。
それは、「Pretty Girl」(2008年リリース)の活動時のこと。当時のKARAはまだ大衆への人気も知名度も高くはなく、前年末の新人賞受賞も逃し、音楽番組で1位を獲得したこともなかった。そんなKARAの人気獲得のため、ファンたちがある企画を準備したのだ。
その内容とは、音楽番組の観覧に入ったKARAファンが手にゴム手袋をはめ、この曲のポイントである「イェーイェーダンス」を一緒に踊るというもの。家事をするときに使うピンクのゴム手袋集団は、視聴者の視線を強奪し、見事注目を集めた。
スンヨンは、「数十個のゴム手袋が揺れるそのシーンがすごく有名になって、私たちが大きな風に乗るようになった」と、ファンのおかげで有名になれたことを告白。これを聞いた番組レギュラーメンバーのSUPER JUNIOR ヒチョルは、「感動だね」と、KARAファンの強い愛情に感激する様子を見せた。
ゴム手袋ダンスなどの印象的な場面が話題を呼び、「Pretty Girl」はチャート2位という高い順位を記録。勢いに乗ったKARAは、この次にリリースした楽曲「Honey」で初の音楽番組1位を獲得。ここからは、スター街道まっしぐら。「Mr.」「Lupin」等のヒット曲をリリースし、K-POPを代表するグループへと上り詰めた。
そんな出来事への感謝を込め、KARAはコンサートでサインボールの代わりにサイン入りのゴム手袋を投げたこともある。それほど、KARAにとっては忘れられない、ありがたい出来事だったようだ。
当時「3強」と呼ばれていた少女時代・Wonder Girls・KARA。デビューから爆発的にヒットした2グループに比べると、少し遅れた成功となったKARAだったが、その成功の裏には、ファンの強い愛情が隠されていた。