VICTONは8月25日(木)と28日(日)、東京と大阪で約3か月ぶりとなる来日公演「VICTON JAPAN FANCONCERT [SUMMER VICation]」を開催した。“夏休み”をテーマにセットリストを組み、日本のALICE(VICTONのファン)との再会を心から楽しんだ。本記事では8月25日(木)に東京・豊洲PITにて行われた第2部公演の様子をお伝えする。
※本公演は新型コロナ対策のため、声援禁止で開催された。
VICTONは、2016年にデビューした7人組のボーイズグループ(今回はスンウが入隊中のため6人で来日)。国宝級のビジュアルを誇るメンバーがそろっているだけでなく、並外れた歌唱力、ダンススキル、ラップスキル、表現力をも兼ね備えた実力派のグループだ。
久しぶりの「Blank」のステージに大歓喜
涼し気なハワイアンシャツに身を包んで登場したVICTONは、2022年5月にリリースされたばかりの7枚目のミニアルバム『Chaos』に収録されている「Stay」のパフォーマンスから公演をスタート。いきなり高いボーカル力を発揮し、ファンの視線はくぎ付けに。いつまでも聴き続けたいと思ってしまうほど、心地の良い歌声に多くのファンが酔いしれた。
すると、次の曲ではなんと2017年に発売した2枚目のミニアルバムから「Blank(얼타)」をサプライズ披露。久しぶりに披露されるステージにファンは思わず歓喜の声を上げた。ここで目を引いたのは、果実のようにフレッシュな笑顔を弾けさせたチャン。彼のパフォーマンスからは、明るく元気なエネルギーを目の前にいるファンに届けようとする強い意志が感じられ、そんな彼の姿を見て自然と笑顔になった人も多いはずだ。
ベテランの風格を漂わせながらも、新人アイドルに負けない爽やかさを兼ね備えたパフォーマンスもVICTONの魅力の1つだと言えるだろう。
VICTONの個性が表れた夏の思い出写真
VICTONは久しぶりに再会した日本のALICEのため、夏の思い出を振り返るコーナー「SUMMER of VICTON」の時間を設けた。ここでは、メンバーが思い思いに撮影した夏らしい写真を紹介した。
するとビョンチャンは、まるで絵葉書のような美しい景色が写された写真を公開。休暇中に訪れた済州島での思い出をシェアすると、天気が良く、食べ物もおいしい済州島にALICEもぜひ行ってほしいと勧めた。
この時、ビョンチャンはできる限り日本語でトークを披露。日本に来るたびに日本語力をメキメキとあげている彼の姿からは、日本のファンを大切に思う気持ちが伝わってきた。
スビンはサウジアラビアでの1枚を披露すると、実は日本もサウジアラビアに負けないくらい暑いと明かす。それも「ALICEの愛情がとても熱いからかな」と甘い一言を添え、ファンの心を鷲づかみにした。
▼サウジアラビアを訪問した時のVICTON
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心がときめく愛嬌あふれるパフォーマンス
トークを終えたVICTONは、続けて2017年発売のミニアルバム『IDENTITY』より「UNBELIEVABLE」のステージへ。愛嬌あふれるパフォーマンスでファンの心をときめかせた。
VICTONの楽曲を彩る美しい歌声の持ち主として知られるスンシクとセジュン。これまでも2人は実力派のボーカリストとしてグループのボーカル面を引っ張ってきたが、ミュージカルに出演したことでより高い表現力とブレない歌唱力を身につけていた。そんな2人の彩り豊かな歌声は、まさに“信じられない”ほど軽やかで楽曲のイメージにぴったりだった。
また途中、首元が大きく開いた衣装を着ていたビョンチャンの服が乱れ、セクシーな肩がチラッと見えてしまった場面が。すると、それに気が付いたチャンが音楽に合わせてビョンチャンの隣に移動。そして肩に手を置くふりをしてサッと服を直すという神対応も見せた。
フレッシュなイメージから一変、カリスマ性あふれるパフォーマンス
一度、ステージを後にし、ベージュの衣装に着替えたVICTONは先ほどまで見せていたかわいらしいイメージから一変、吐息交じりの歌声がセクシーな印象を与える最新曲「Stupid O’clock」を披露。
キレのある動きと音を贅沢に使ったなめらかなダンスラインが特徴の同曲では、スナップする手首の角度や位置までもピタッとそろったシンクロダンスを見せた。その姿からは、今年でデビュー6周年を迎えるVICTONのチームワークの良さが感じられ、そんな6人が醸し出す魅惑的な世界観にファンもスッと引き込まれていた。
また同曲はハンセの実力の高さがより直接的に感じられるステージで、重圧感のあるラップはまさに圧巻だった。
その後、VICTONは2017年発売のミニアルバム『From. VICTON』から「Remember Me」を披露。アコースティックで披露されることも多かった同曲のパフォーマンスにファンは大歓喜の様子。モデル顔負けのスタイルを誇るビョンチャンがセンターに立つと、ステージがより華やかに。彼ら長い脚を活かしたダイナミックなダンスにも見惚れてしまった。
またスンウのパートを完ぺきに消化したスビンにも目を奪われた。唯一無二の存在感を放つ彼は、どこかおぼろげな雰囲気を醸し出しており、楽曲に入り込む表現力の高さも改めて感じられた。最近はあまり披露されなかった楽曲がたくさん盛り込まれた本公演は、まさにプレミアムなものとなった。
アイドルらしくないお題に困惑!?
次のコーナーでVICTONは、スピードクイズに挑戦。ハンセ・ビョンチャン・セジュン、チャン・スンシク・スビンの2チームに分かれ、2人がそれぞれ5秒間で絵を描き、残った1人がお題を当てるというゲームに挑戦した。
回答者となったスビンとセジュンは、メンバーが絵を描いている間、お題を見ないようにずっと視線のファンの方に向けていた。その間、2人は常にファンに振ったり、手でハートを作ったり、これでもかといわんばかりにファンサービス。ファンにとって一瞬、一瞬がいい思い出になるように、できるだけコミュニケーションを取ろうとする姿が印象的だった。
またハンセ、ビョンチャンに「ビキニ」というお題が与えられると、メンバーは「アイドルなのにいいの?」とあたふた。少し戸惑いながらも「これはしっかり描きたい」と本気モードで描くハンセの姿に、一同は大爆笑していた。
そんなハンセの気合いの甲斐もあって(?)、みごとハンセ・スビョンチャン・セジュンチームが全問正解で勝利。負けたチャン・スンシク・スビンは罰ゲームとして愛嬌ダンスを披露した。チャン、スンシクの順でダンスを披露し、最後に大本命スビンの番になると、メンバーのスビン愛が炸裂。まるでわが子のお遊戯会を見るかのような温かい目で、スビンを見守っていた。
幸せいっぱいの心地の良い空間にほっこり
楽しいゲームの時間が終わり、VICTONは「In Love」「Petal」の2曲を続けて披露。会場は一気にあたたかい愛で包まれた。途中、セジュンとスビンが見つめ合って歌う場面も。幸せいっぱいの心地の良い空間にメンバーたちも酔いしれていた。
エンディングを前にVICTONは、ALICEと夏休みにしたいことを語ると、「一緒にお好み焼きを作りたい」(スンシク)、「プールパーティーをやりたい」(ハンセ)、「ALICEの行きたいところに一緒に行きたい」(スビン)など、次々にプランを明かす。すると、セジュンは「僕が公園を借りるから全部やろう」と提案。まだまだ遊び足りない気持ちを表現した。
最後にVICTONは、ステージを駆け回りながら「We Stay」を披露。自由に楽しく踊りまわる彼らと一緒にALICEもノリノリになって大はしゃぎ。VICTONとのかけがえのない時間を思い切り楽しんでいた。
[#VICTON] 2022 VICTON FANCONCERT IN JAPAN
Summer VICation🌴☀️東京でアリスの皆さんと 💛
充実した夏休みを送ることができて楽しくて幸せでした!💙アリスと一緒だったから
一夏の日差しのような熱い愛を再び感じることができました❤🔥
これからの時間も一緒に過ごしましょう!😊#빅톤 https://t.co/U5QLmfu4C8— VICTON Japan official (@VICTON_Japan) August 25, 2022
一度、ステージを離れ、アンコールの時間になると、なんとメンバーが客席に降りてさらに近い距離でファンと交流。会場にいるすべてのファンとコミュニケーションを取るかのように、1人ひとり丁寧に対応している姿からも、ALICEに対する深い愛情を感じられた。
最後にスンシクは、「大好きだよ」と超直球の言葉でファンに告白。スビンに教えてもらったとうれしそうに語りながら、最後の最後までファンに感謝の気持ちを伝えていた。