公益財団法人日本ユニセフ協会(以下「日本ユニセフ協会」)と、世界的ヒップホップボーイズグループ BTS (防弾少年団)(以下「BTS」)ならびにBTSが所属する韓国のBig Hit Entertainment社(以下、「BHE社」)の3者は、本日4月16日、ユニセフ(国連児童基金)が展開する、子ども及び青少年に対するあらゆる形態の暴力の撲滅のための世界的キャンペーン「#ENDviolence(暴力をなくそう)」の日本国内での普及と世界の子どもたちへの支援を呼びかけることを内容とするパートナーシップを締結した。
この取り組みは、昨年11月より、BTSとBHE社がユニセフとのパートナーシップを通じて韓国で開始した「LOVE MYSELF (私自身をまず愛そう)」キャンペーンのグローバル展開の第1弾として、日本にて実施するものだ。
本パートナーシップの下、日本ユニセフ協会は、BTSとBHE社の協力を得て、特設WEBサイト(www.unicef.or.jp/endviolence/bts/)を公開。今月下旬BTSファンミーティング公演が開催される横浜アリーナと大阪城ホールにて特設ブースを設置し、ユニセフの活動と「LOVE MYSELF」キャンペーンを紹介するとともに、支援を呼びかける。
「LOVE MYSELF」及び「#ENDviolence」キャンペーンの趣旨に賛同する日本のみなさまに向け、日本ユニセフ協会の特設WEBサイトでは、都度の募金や毎月定額をご寄付いただけるユニセフ・マンスリーサポートプログラムへのご参加を呼びかけている。また、BTSとBHE社は今後、BTSの日本ツアー期間中に会場にて販売される「LOVE MYSELF」キャンペーンと関連した 商品や公式グッズ(Official Goods)の収益全額を、日本ユニセフ協会に寄付する予定だ。
本パートナーシップの締結にあたり、4月16日(日)午後、千葉県幕張市内で実施した署名式には、BTSのメンバー全員が参加。本キャンペーンへの意気込みなどを語った。
■登壇者コメント
「BTSはデビュー後、継続的に若い世代が悩む価値に対して一緒に悩んできました。去年、「LOVE YOUR SELF」シリーズのアルバムをリリースし、「まず自身を愛し、その愛でもっと素敵な世界を作ろう」という考えのもと「LOVE MYSELF」キャンペーンを開始しました。「LOVE MYSELF」キャンペーンのメッセージを日本ユニセフ協会と一緒に、日本でも伝える事ができるようになり、本当に嬉しく思っています」(RM:BTSメンバー)
「もっと素敵な世界を作っていくため優先的に叶えるべき事は、自身を愛し信頼する事だと思います。長い期間このメッセージを音楽に込めて、ファンの皆さんと分かち合ってきましたし、国内外のたくさんのファンの皆さんが、『LOVE MYSELF』キャンペーンに参加する事により、この価値を一緒に実現しています。日本でもたくさんの方々がLOVE MYSELFキャンペーンに賛同し、自身を愛するメッセージがより拡散され、暴力により苦しむ、世界の児童と青少年達の小さな力となれば嬉しいです」(J-HOPE:BTSメンバー)
「『LOVE MYSELF』キャンペーンはBTSが音楽を超え、社会との積極的な交流を通じて新しい変化を生むにあたり、少しでも役に立ちたいという趣旨により企画された、グローバルキャンペーンです。今回、日本ユニセフ協会とのパートナーシップを通じて、グローバルキャンペーンとしての第一歩を歩み、より多くの方達がキャンペーンに参加し、私達の社会をより暖かく、成熟した場所へと作れるよう、期待しています」(BHE社関係者)
「ユニセフは、『#ENDviolence』キャンペーンを通じ、子どもへの暴力の実態を明らかにすることの重要性を訴えるとともに、各国の政府や企業、市民社会などとともに、法律や社会支援網の整備など、子どもへの暴力根絶のための様々な施策に取り組んでいます。日本でも絶大な人気を誇るBTSのみなさまが、韓国に続きここ日本でも、ユニセフの『#ENDviolenceキャンペーン』にご協力くださることは、大変大きな力になります」(遠藤剛 日本ユニセフ協会 事務局長)
■署名式について
【開催日時】2018年4月15日午後
【会場】幕張メッセ 国際会議場
【登壇者】
BTS (防弾少年団)
Big Hit Entertainment 日本支社代表 イ・ミョンハク
(公財)日本ユニセフ協会 事務局長 遠藤剛
■ユニセフ #ENDviolenceキャンペーンについて
世界では5分にひとり、子どもが暴力によって命を落としています。子どもへの暴力にはさまざまな形態があり、例えば、家庭での暴力的なしつけや学校での体罰を含む身体的暴力、ネグレクト、暴言などによる精神的虐待、性的虐待などが含まれます。暴力を受けた子どもは、身体的な傷を負うだけでなく、生涯にわたるトラウマを抱えることも少なくありません。しかし、社会的・文化的規範によってその行為が容認されていたり、人目の付かない場所で行われているために表面化しづらいことから、この問題に対する認識は決して十分ではありません。何も行動が起こされず、現在のままの傾向が続けば、2030年までに、200万人近くの子どもと若者が暴力によって命を落とす恐れがあります。
ユニセフは、こうした子どもに対する暴力の問題への関心を高めることを目的に、2013年、「#ENDviolence(暴力をなくそう)」キャンペーンを全世界でスタートさせました。現在、世界中のユニセフ現地事務所やユニセフ協会が、各国政府や国連機関、民間企業、市民社会、研究者、若者たちと協力し、国連「持続可能な開発目標(SDGs)」のターゲット16.2に明記されている「2030年までにあらゆる形態の子どもへの暴力を撲滅する」という目標を達成するため、様々な取り組みを行っています。
■BTS 「LOVE MYSELF」キャンペーンについて
デビューの頃から、真の愛の意味を追求してきたBTSが、自身に対する信頼を失い、萎縮し悩む若い世代に向け、自らを愛する重要性を強調したメッセージを伝えたい趣旨から企画されたキャンペーンであり、自身に対する真の愛と信頼の回復から他人を包み込み、より歩み寄り、成熟な暖かい社会を作りたいという意味を込めています。「LOVE MYSELF」キャンペーンの詳しい内容と関連情報は、公式ページ(www.love-myself.org)にてご確認いただけます。また、ハッシュタグ#BTSLoveMyselfを通じツイッター、インスタグラム、フェイスブックなど、多様なソーシャルチャンネルを通じて参加と共有が可能です。
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
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