Golden Childのコンサートが開催された。リーダーのイ・デヨルの入隊前最後のコンサートということで、数々の感動的な場面が残る特別なコンサートとなった。
2022年2月5日と6日の二日間にわたって、Golden Childのコンサート“2022 GOLDEN CHILD CONCERT – PLAY”が行われた。
ファンたちと対面してのコンサートは約2年ぶり。それだけにGolden Child自身がセットリストを自ら構成するなど気合いが相当入っていたようだ。メンバーたちは、ファンたちを目の前に披露するステージがとても恋しかったこと、このコンサートのためにメンバー一丸となって一生懸命準備してきたことも明かし、ファンたちを迎えてのステージにうれしそうな様子であった。
メンバーたちにとってもファンたちにとっても久しぶりの対面でのコンサートは貴重なイベントとなった。さらにこのコンサートがファンたちの心に特別なものとして刻まれることになったのはもう一つ理由があった。
それは、チームのリーダーであるデヨルにとって入隊前の“最後のコンサート”であったからだ。
コンサート中、デヨルは自身の入隊を発表。韓国での兵役期限が迫る年齢であったため、ファンたちも心の準備はできていた。しかし、グループからの初の入隊となったこと、そしてグループを引っ張ってきたリーダーの入隊ということで涙ぐむファンは少なくなかった。
そんな中、ファンたちは入隊を発表したデヨルを応援しようとあるサプライズを行った。
そのサプライズというのは、デヨルに対してのメッセージが書かれた紙飛行機をステージに向かって投げるというものだ。ファンたちの気持のこもったサプライズにデヨルは目を潤ませ感動。ファンとデヨルの絆が表れた感動的な一場面であった。
さらに、デヨルのあったかい人柄が表れたコメントがファンたちの胸を打った。
デヨルは、2日目までのコンサートをケガ無く終えたメンバーたち、そして待ってくれていたファンたちに感謝の気持ちを伝えてから以下のように続けた。
「練習生として事務所に入った時から6年という時間を過ごし、Golden Childのリーダーとして一生懸命メンバーを引っ張ってきた。そしてあっという間に(軍隊に行かなければならない期限)30歳になっていた」と過去を懐かしむように話した。
実は、Golden Childの過去を考えるとこのコメントはより感慨深いものなのだ。
Golden Childは、2017年の8月にデビュー。野球のユニフォームを着て元気いっぱいのパフォーマンスをみせた「DamDaDi」でデビューして以降、Golden Childらしい爽やかでエナジーあふれる曲で活動を続けてきた。しかし、人気アイドルの証拠でもある音楽番組の1位をなかなか獲得できず、苦しい時期が続いた。
Golden Childのデビュー曲「DamDaDi」
2019年11月、今までのGolden Childのかわいらしい雰囲気とは違ったかっこいいコンセプト「WANNABE」でカムバック。この曲でついに初の音楽番組1位を獲得し、メンバーとファンは大喜びした。
Golden Childが初の音楽番組1位を獲得した曲「WANNA BE」
最近では、中毒性のある曲「A WOO!」で日本デビュー。するとオリコン週間シングルランキングで1位を獲得するなどさらに成長を続けているGolden Child。
Golden Childの日本デビュー曲「A WOO!」
デビューから一生懸命走り続けてきたGolden Childの歴史を考えるとデヨルのコメントは応援するファンの胸を打つものであったのだ。
そしてデヨルらしいコメントはさらに続いた。
「今年の大きい目標であったコンサートを無事に終えることができてとても誇らしい気持ちです。兵役は韓国の男性として当然行かなければならないものであるため、悲しんでもいないし、心配もしていないです。今まで大事にしてきた誠実さを忘れずに、しっかり義務を果たしてきます」と話した。このコメントには、悲しむファンたちを安心させようとするデヨルの温かさが表れていた。
最後にデヨルは「自分以外の9人が引っ張っていく今後のGolden Childも愛してほしいです。これからのGolden Childの幸せな日々を共に過ごしてくれたら嬉しいです」とコメント。リーダーらしいメッセージをファンたちに残した。
涙したのはもちろんファンだけでない。メンバーたちも涙ぐむ様子が多々見られた。普段なかなか涙を見せないメンバーのイ・ジャンジュンまでも涙を流していたのである。
泣いているジャンジュンの手を握ったり、他にも泣いているメンバーを優しく抱きしめるなど最後までデヨルは、その人柄の良さをみせた。
デヨルの入隊前最後のコンサートは、ファンのサプライズにデヨルのコメント、そしてメンバーたちの涙まで感動的な数々の場面が残された。このコンサートはファンそしてメンバーにとってかけがえのないものとなったようだ。